「死霊館」ユニバースを生み出し、「ソウ」や「インシディアス」シリーズなど数々のホラーを手がけながら、「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などアクション超大作も大ヒットさせているジェームズ・ワン監督が、オリジナルストーリーで描くホラー。ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。主演は「アナベル
死霊館の人形」のアナベル・ウォーリス。
マリグナント 狂暴な悪夢評論(15)
この説明が一番しっくりくるのではないかと思います。
久しぶりにバックボーンのしっかりとしたホラーを見ました。
これは見て損のない作品です。
地下階層の話を知らなくてちょっと驚きました。
ダビングを重ねたビデオテープよろしく再生されるNEW LINE CINEMA のCI
その数々の過去作のDNAを想起させながらオーソドックスな心霊ホラーのように進みつつ、、
盟友リーワネルの「アップグレード」(2018)「透明人間」(2020)を強く意識したであろう後半の展開に!!!
斬新なキリングアクションが最高にカッコいい
バスケットケースの中身にアッチョンブリケ!
Gabriel: It's time to cut out the cancer.
「古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見る事が出来たという。この物語は、ヤヌスにもう一つの心を覗かれてしまった少女の、壮大なロマンである。もしあなたに、もう一つ顔があったら...」の来宮良子さんのナレーションと椎名 恵さんの♪今夜はANGELを聞けば、全盛期の大映ドラマ『ヤヌスの鏡』を知っている人は今や... いい年こいておられる。
Madison: He says his name is Gabriel. I think he's someone
from my past.
映画としたら、冒頭の正体や得体の知れない凶暴性だけが分かるだけで動物でも人間ともはたまた怪獣でもありそで、無さそなチープな演出がとにかく映画の出鼻をくじかれる。
なんだかんだと人が殺されていく、"フーダニット" 的なミステリーな要素をスレッドにかまして、主人公のマディソンと正体を隠している怪物ガブリエルとの因果関係が解明されるプロット展開となっている。
Young Madison: Just stop saying that.
Jeanne: Maddie, who are you talking to?
Young Madison: Gabriel.
Jeanne: Is he your imaginary friend?
Young Madison: He's the devil!
この映画には一つの特徴がある... 映像全体が青を基本とした色調とガブリエルが殺人を犯すところをマディソンが生々しく目撃するに至るその直前の場面展開の演出がこの映画ならではのものとなっている。それは、この映画の結末を知ってなお演出の冴えたるものと同時的に視聴者が目撃できることにあると言えるかもしれない。このレビューを書いてる途中まで誰が監督をしているのか分からずにいたので☆5をつけていたが...?
Madison: Who are you, Gabriel?
もう一つ特徴を挙げるとするなら、いろいろな方向から遊び心あるショットがCGIと組み合わさったことで二次元の映像なのに思考は三次元へと飛躍できる。
スレッドの最初は、ガブリエルがアルタイル第4惑星にいるイドの怪物をオマージュしているのか?と思っていると話が進み、奴の存在や正体が分かった時には、また新たなスラッシャーの怪人が増えることとなっている。失礼、映画の性格上、すべてを言ってしまえば、中身がスッカラカンになってしまうので、ご容赦を...(🎀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
映画のラストは『ドクタースリープ』のワンシーンからハロランがダニーに助言したような方法で解決している。
色々な昔のドラマやスティーブン・キングの映画など、しかもSci-Fi映画の金字塔まで記憶から呼び起こしてもらえて、最初は☆5を付けるつもりが、監督がジェームズ・ワンと知ると...
ただそれだけチープ感だけが残ってしまう映画となっている。
ただ、後半のスラッシャー特有のゴアな映像は、今まで見たワンの映画の中でもスピード感はぴか一となって視聴者を直撃する。ただ、このアクションには人間の構造を無視しているのでどうしても無理が随所に見られるのが欠点と言える。でもそれは見る視点のしつこさにもよるかも?
普通の監督が製作したなら納得もできるかもしれないけどジェームズ・ワンの冠が付けば見る側からすれば、当然、期待値も上がり、見る基準も変わるのはどうしようもなく、彼の過去の映画と比較するとネタはインパクトがあって面白いけど見ていてあまり響いてこない映画となっている。それが彼が映画を作るうえでの姿勢なのかもしれない。失礼、ファンの皆様...
余談として...
大映ドラマ『ヤヌスの鏡』のオープニングで歌われていた♪今夜はANGELの元歌は、1984年のアメリカ映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のラスト、背中がザックリとあいた真っ赤なドレスに身を包みステージでダイアン・レインが熱唱した♪Tonight Is What It Means to Be Young のカバーで当時19才なんて見えなかった大人びた彼女だったけど、そんな彼女は、音楽ディレクターがインタビューで3人ほどの歌手の声を合成したものをリップシンク技術で彼女の口と合わせたと余計なことを語っていた。少し、失望したけど今でも彼女の姿は、この世のものとは思えないので結果オーライで彼女以外には決して考えられない!?
予告編で「ガブリエル、悪魔」という言葉が出ていたため、死霊館みたいな悪魔のイメージでしたが、それを覆す全く別の悪魔でした。
凶暴な悪魔が警察署一つ壊滅させる格闘アクションシーンや、死霊館のロレイン霊視状態を思わせる殺人疑似体験シーンなど面白かったです。
警官と妹がガブリエルの正体を徐々に解き明かして行き、後半正体がわかってからは一気に結末へ向かいます。
個人的には死霊館の方が怖いけど、コレはコレで面白いと思いました。この作品はホラーが苦手な方でも普通に観れると思います。
悪魔の正体は映画館で楽しみながら知るのが良い作品だと思います。
妹が明るくて助かりました。
途中、どういうことか難しかったですが、終盤納得です。
ラストは、いい終わりかたでよかったです。