「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ
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02月02日 台灣上映
罪と悪
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日本
02月02日 台灣上映
ゴースト・トロピック
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02月02日 台灣上映
ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット
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オーシャン・クライシス 沈黙の核弾頭
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02月02日 台灣上映
劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血
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日本
02月16日 台灣上映
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π パイ評論(10)
それは、信念と追い求めるうちに、次第にそれが妄想となり憑りつかれていく人間が主人公という点。『レクイエム・フォー・ドリーム』では若いカップルが麻薬に溺れ、『ノア 約束の舟』では民や動物を救う方舟作りに男が執着し、『ブラック・スワン』では完璧な踊りを求めるバレリーナが黒鳥と同化していく。
個人的にはこの監督の作品は当たり外れが多い。『レスラー』、『マザー!』は好きだが『レクイエム・フォー・ドリーム』、『ノア 約束の舟』は苦手だった。本作も正直言ってあんまりノレなかったけど、『ノア』を作った理由も『レスラー』のランディがキリストと重ねられているのも、ようやく納得できた。「デビュー作には作家の全てが詰まっている」法則はここでも発動していたのだ。
どのカットもかっこよく、スピード感や揺らぎがあるが静止画的、
数字のことはよくわからないけど、追い求めるものが偶然なのか必然なのか蓋然なのか。
螺旋のこと。
チャイナタウン。
地下鉄。
オービタル
マッシブアタック
森羅万象、全ては数学で説明できるという主人公の主張は狂人の妄想と言う訳でもない、世界中の物理学者が神の数式と呼ばれる宇宙統一理論の探求を真摯に続けている。
最新研究の扉を開いた一人が超絃理論を編み出したジョエル・シャークであり、34歳で自殺してしまった夭逝の天才である。彼は宇宙は多次元でできていると書き残した、まさにSF映画でおなじみのパラレルワールドの世界である。
本作を観ながら何故かシャークと似た臭いを感じて惹きこまれたのだが、出てくるコンピューターはどう見てもパソコンだし、大衆受けを狙って研究の効用として株式予想とか宗教とかを絡めるから急に安っぽくなる。ユダヤを持ち出したのもアインシュタインの名声を借りたかったのでしょう。
難しい研究と頭痛と妄想はなんとなく因果関係がありそうだがクスリの常用、挙句にはドリルで頭を突く暴挙まで行って死にもせず、才能を失って安らぎを得ました、めでたしめでたしとはふざけた話になってしまいました。
天才数学者の葛藤の様、心理描写としてあえてモノクロで手持ちカメラの不安定映像を多用するのも前衛的との評価狙いなのだろうが使い古された手法で今や予算の無い学生の実験映画でもやらないだろう。
思い込みに取り憑かれた学者の狂気性を映像表現したかっただけの残念な映画に思えました。
ある一つの事象と別の事象を関連付けるのは人間の知性の初歩的な段階なのではないかと勝手に想像するんですが、ソースはありません。原始文明における魔術は科学の生みの親、とみる見方もあるようですが、「雨が降ったら作物が育つ、だったら雨が降らなくても畑に水をまけばいい」という経験的な法則からくることも科学的ですし、「恨みを持つ相手そっくりの人形を作って痛めつける」という魔術も、じつは類似のメカニズムなんじゃないかとおもいます。
また西洋文化の二元論の限界を多くのポストモダンの哲学者が指摘するように、実は数学や言語というのは真実に近づいたり、何か新しいものを作るための道具にはなりますが、そのものが真実になりえることはないという、歴然とした事実があります。たいていの人はその道具を真実と思い込み妄信したり懐疑したりするんですが、じつはそれはナンセンスで、目の前にある「それ」そのものが真実であるわけです。この辺は仏教が得意な分野だと思いますが、この映画のラストではそれがいいたかったのではないかと思います。
禅文化と共通するのかな?この監督のほかの作品を見ても問うよう哲学への関心が感じられますし、たぶんその辺の解釈でいいのではないかと思います。
面白い映画でした。