世界の涯てに
プロット
香港
07月05日 1997 台灣上映
この世界の片隅に
プロット
日本
11月12日 2016 台灣上映
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
プロット
日本
12月20日 2019 台灣上映
世界の涯に
プロット
ドイツ
01月01日 1900 台灣上映
行き止まりの世界に生まれて
プロット
アメリカ
09月04日 2020 台灣上映
愛されるために、ここにいる
プロット
フランス
12月16日 2006 台灣上映
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この世界に残されて評論(5)
このような状況に置かれた人はきっとたくさんいたのだろうな。
孤児であることを頑なに認めない主人公の少女クララの姿が切ない。孤児であること=両親の死を認めることだからだろう。
残された方が辛い、そう思ってしまっても仕方がない。
そんなときに父の姿を重ねられる医師アルドと出会い、孤独で暗いクララの世界に少しだけ色が付いたような印象だった。
明確にでは無いのだけれども、終わりの方まで書いてしまうと中にはネタバレと感じる人もいるので、続きはちょっと下げて書きます。
終わり方はちょっぴり切なかったな。幸せであるけど、解釈によっては再び残されることになってしまう。でも、そのシーンの描写があるからこそ、クララにとってアルドがかけがえのない存在だったと同時に、アルドにとってもクララがとても大切な存在だったことがより強調され、二人の関係性がより美しく見えた。
ホロコーストで家族を失った、ハンガリーの42歳の婦人科医師と16歳の少女の心のつながり。出番当初は、幼さが抜けきれない雰囲気を醸し出していた少女が、医師と出会い生活を共にしていくうちに、大人の女性のそれになっていく。一方の医師も、最初こそは最低限の触れ合いしかしなかったのに、日を重ねるうちに少女に対する態度が変化していく。
両者の関係は、果たして友人なのか親子なのか、もしくは…といった、今にも一線を超えそうで超えない関係がポイント。これをピュアと感じるか、じれったくてイライラするかは人それぞれ。
正直言って物語の吸引力は薄いし、背景でチラつく戦後ハンガリーを覆うスターリン圧政を把握しておかないと、途中で付いて行けなくなる可能性が。ラストは一応のハッピーエンドを迎えるも、どこか不穏さも感じさせるあたりは、動乱に翻弄されていく同国の将来を暗示させるといえるかも。
余談だが医師役の俳優は、ハンガリーで起こったシリアルキラーの連続殺人事件を扱った映画で犯人役を、そして少女役の女優はその映画で犯人に殺される女性を演じていたとか。それを踏まえると、本作での役柄との対比が効いている。
医師のアルドのなんとも言えない落ち着いた雰囲気が良い。
過去の出来事に似てる夢をみるのは、自分でも気づかない内にトラウマや傷になっているなあと思うので、クララの見た夢を思うと胸が痛んだ。
静かなブダペストの街に残す二人の奇跡。
恋か、愛か、それとも情か?
名前のない感情を、小説のような丁寧な描写で紡いでいく。
観終わった後、じんわり、暖かく、そして希望に満ちる名作!
戦争孤児となった主人公の少女クララが、通院する婦人科の医師アルドに父親の存在と重ね想いを抱き親代わりとなっている叔母を通して生活を共にしていく。
アルドは寡黙でお堅い人のように見えたが生活を共にしていくうちにアルド自身も妻子を失いクララ同様心に大きな傷を負っていく事に気づき共鳴していく。
互いに大きな傷を負い互いに慰め合おうとするが年齢差から一線は越えられない関係にどうしても壁を感じ合う。
最終的にクララはアルドに恋をするが、アルドは最後まで壁を作り発展する事はなく、クララは最後は同級生と結婚し作品は終わる。
クララとアルドの心理描写がメインとなる作品でドラマチックな作品ではないため合わないと非常に眠気を誘われる。
個人的にはあまり2人の掛け合いに心奪われる事なく、共鳴できず淡々と作品を見る事しか出来なかった為退屈ではあった。