27歳のエリート広告マンの青年と、ハンバーガー・ショップで売り子をしている43歳の女性が恋に落ち、年齢や生活環境のギャップに戸惑いつつ真の愛を見つけていくラブ・ストーリー。エグゼクティブ・プロデューサーはシドニー・ポラック、製作はマーク・ローゼンバーグとエイミー・ロビンソンとグリフィン・ダン、監督は「ギャビー
愛はすべてを越えて」(ビデオ)のルイス・マンドーキ、脚本は「普通の人々」のアルヴィン・サージェントと「羊たちの沈黙」のテッド・タリー、撮影は「メフィスト」のラヨシュ・コルタイ、音楽はジョージ・フェントンが担当。出演はスーザン・サランドン、ジェームズ・スペイダー、ジェイソン・アレクサンダー、キャシー・ベイツほか。
僕の美しい人だから評論(4)
ノーラ(スーザン・サランドン)43歳。マックス(ジェームス・スペイダー)27歳。ノーラはファーストフード店で働き貧しく、一方マックスは裕福なエリート広告マン。ノーラは息子を亡くした過去があり、マックスは妻を亡くした過去がある。二人は抱き合うことで、痛みの耐え方を知ります。
年齢や生活環境、そういったものを脱ぎ捨てて、純粋に惹かれ求め合う。理想だけれど、なかなか難しいですよね。
マリリンモンローのポスターが貼ってあるノーラの汚い部屋で、マックスがのめり込む年上女性の優しき官能。スーザン・サランドンって、なんかこんな役が合う。「さよならゲーム」で年下のティム・ロビンスを導いたように。
二人が互いにつく嘘が悲しい。ネガティブな嘘じゃないんです。相手を傷つけたくなかったり、劣等感を抱かせるのでは?と気遣うからこその嘘、相手を失ってしまいそうな不安からの嘘。分かるけれど、嘘つかれたら傷つきます。
「ウソをつかないで。まだ殴られたりする方がいい。それなら戦うことが出来るから」
ノーラの言葉は、今までの恋愛遍歴を匂わせます。
ベッドの上で抱き合うだけの関係も、愛情が絡めば次のステップに進むことになります。
しかし、二人の生活環境は大きく違っている。マックスがノーラの場所に落ちるか、ノーラがマックスの場所に登るか。
世間体を気にするあまり、周りの言葉に敏感になったり、互いの言葉を勘ぐってみたり。喧嘩が絶えなくなります。
そしてマックスは、ノーラを自分の世界に招き入れる決心をするのですが……。
原題は「White place 」です。あー、結構厳しいタイトルですね。
この頃のジェームス・スペイダーは美しいです。今では、かなり太って見る影なしですけど。こんに美しい年下男子に言い寄られたら、キュンとくるのでしょうか?私なら、怖くて逃げたくなります。若さと美しさは、妙齢の女を怯ませるのに十分だから。いつか彼が去って行くと思って、毎日、毎日、怖くなると思う。
あんなにノーラみたいに、「亡くなった奥さんより、私を愛してる?」なんて、素直に無邪気に聞けない。
ハッピーエンドの本作ですが、二人はこれからいくつ障害を乗り越えるんだろう?そしてその度、ちゃんと仲直りできるのかな?と、ちょっと心配になってしまいました。
小説で登場する主要なイベントが淡々とこなされるといった感じ。
テレビでたまたま放送されてて観たとしたら悪くないと思います。
ちなみに今作品のサランドンがどうしても木の実ナナさんに見えてしまうのは私だけ? ラストシーンの展開はアメリカならでは!日本では無理ですσ(^_^;)