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03月08日 台灣上映
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04月19日 台灣上映
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日本
05月10日 台灣上映
座頭市牢破り評論(1)
勝プロ第1回作品に選ばれたのは、勝新太郎のライフワークとも言うべき座頭市シリーズだった。
でもシリーズも第16作ともなれば、安定感はあるものの、もはやマンネリ気味である。
社会の底辺で生きる兇状持ちのアウトローこと座頭の市は、盲目のハンディキャップを補う為に人並みはずなれた居合い抜きの技を習得するのだが、それが却ってアダとなり本人が望まずとも常に争いの渦の中へと巻き込まれてしまうのが毎回のパターン。
侍でありながら刀を捨て、百姓たちと農業を推進する事に情熱を燃やす大原を学問倫理のない市は尊敬している。
が、市の仕込み杖を刀は大地に血を吸わせる道具だと批判的な態度を取る大原。
その信念は役人から倒幕の嫌疑を掛けられ、江戸へと護送される窮地を市に助け出されると言う恩義を受けても不変だった。
もう、この大原先生は立派過ぎてヘドが出るぐらいだね。
社会派監督の山本薩摩夫の意向が脚本に反映されたのかな。
反対にそりゃ変わりすぎだろうと思えたのは、ヤクザの親分でありながら百姓たちの味方だった朝五郎。
まるで『SW』シリーズのアナキン・スカイウォーカーと同じようにダークサイドに堕ちてしまうのである。
しかも何の前触れもなく。
そこんところを観客の想像力に任せてしまうとは何ともいい加減な…。
まだ『釣りバカ日誌』のスーさんの面影もなかった頃の三國連太郎の悪あがきぶりが、憎々しいほどにウマい。
『座頭市』シリーズは今じゃ放送禁止用語連発でとてもじゃないが、無修正でのテレビ放映は無理だろうね。