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エリザベス ゴールデン・エイジ評論(20)
ストーリー: 70
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 80
音楽: 75
女王は国に責任があると同時に一人の人間でもある。国家の命運を描けば女王としての人間性に日が当たらず、ただの政治・歴史の映画になる。一人の人間として描けば、女王としての立場・義務が無視されてただの人の人生の話になり作品が安っぽくなる。政治的対立・宗教的対立・国際政治・政略結婚・軍事行動・陰謀といったものから、個人的親愛・恋愛・裏切りと心の傷といったものまで、この作品では両方の立場がバランスよく描かれていたと感じた。
衣装・建物といったものの本物感はかなりのもの。撮影はこだわりが感じられる。映画なのだから当然のことながら動画なのであるが、油絵絵画の紙芝居を見ているようにも思えるようなちょっと重々しい雰囲気やちょっとした芸術性が全体として画面にある。それに合わせ背後で奏でられる音楽は、その画面の雰囲気をでしゃばりすぎないようにうまく盛り上げており、作曲者のバランス感覚に優れているセンスが感じられる。
観たのであまり頭にはいってこなかった
主演の女優の人は凄く綺麗でよかった
お金がかかってそうでよく作られていた
わずかな表情のなかに、微妙な変化があらわれて、ケイトブランシェットはこの役で輝いている。何度見ても感情が揺さぶられる。こういう正統派の歴史映画を日本の歴史でもつくってほしい。
ケイト・ブランシェットの神々しさを最も感じられる作品。
前作から約8年後にでた2作目。
前作からさらに気品や貫禄が増し、エリザベス1世を演じるに足る女優だと感じる。他の女優ではこの女王の内なる気品や気丈さは表現できなかったろう。
歴史映画としても楽しめるが、ケイト・ブランシェットの透明感ある美しさを最も表現できている映画だ。