名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
プロット
日本
04月19日 1997 台灣上映
けんかえれじい
プロット
日本
11月09日 1966 台灣上映
かけひきは、恋のはじまり
プロット
アメリカ
11月08日 2008 台灣上映
虹のかけら
プロット
日本
05月03日 台灣上映
時をかける少女
プロット
日本
03月13日 2010 台灣上映
標的の島 風(かじ)かたか
プロット
日本
03月25日 2017 台灣上映
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時計じかけのオレンジ評論(20)
クライマックスでに突きつけられる「社会」へのアンチテーゼも鋭く突き刺さる。ただ、当のキューブリックは、自身が脅迫状を受け取ったのを機に「家族の安全が保証出来ない」として強気な態度を変え、73年に英国内の上映を禁止した。その後本国では長らく上映が叶わなかったと言われる。「博士の異常な愛情」ではないが、凄まじい爆弾を作り出したことに最も思い悩んだのはキューブリック本人だったのかもしれない。
結構アレックスに感情移入してる人も多いようだけど個人的には外道すぎて罰として妥当であるようにしか思えなかった。ただアレックスに共感出来なくてもこの映画が傑作なのは間違いない。どんな感想にせよ誰が観てもすごいと思える作品だと思う。
個人的には個々の自由と社会秩序を両立させることの難しさを強く感じる作品だった。この映画でフレデリック大臣派を責めるのは簡単だが、君の家にアレックスが来てレイプ、恐喝、強盗の類をされても個人の自由を尊重すると言えるだろうか。もちろん映画の治療法は非人道的だけど政府が犯罪者更生に過激になってしまうこと自体を弾糾できない。神父の言う通り個人が選択能力によって善を選ばせないと意味が無いと言うのはもっともだが、快楽で犯罪を繰り返す人間がその能力を取り戻すのは明らかに至難の技だ。自由は尊ばれないといけないとは思うが相手に自分を傷つける自由を与えられるほど寛大な人間もそうそういない。だから法がある。どんなときも反権力だ、俺はアナーキストだなどと言ってる場合じゃない。
…そう思っちゃった人間なので、アレックスに共感ではなくずっと俯瞰的に鑑賞していました。
個人的にダークヒーローだなぁと思ったのは奥さんを凌辱された作家のお爺さん。
我が国の自由のためにアレックスの悪行も自由として許した…と見せ掛けて嬉々としてアレックスを自殺に追い込む。あのお爺さんの憤りとも恍惚とも言えない表情が素晴らしかった。
お爺さんの睨みをきかせた目とワインに毒でも入ってるんじゃないかと震えるアレックスのカットも大好き。並ぶとアレックスの小物感も際立つし。
一種の政治犯としても血に飢える老人としてもわたしは作家の方がクールだなぁと思いました。
あと書いていて自分の本文に使用できない文字が含まれていたらしい。…この作品のあらすじだから仕方ないのに…
私の言葉で誰かが憤慨しても責任は取れないので控えろと言う訳か。
でもこうしないと荒らしとか排除出来ないので一概に自由の阻害とも言えない。
社会の中の自由って難しいよね?
たしかに、体制と自由、管理と反逆といった主題で、もう一度ちゃんと観たい映画かな。