男たちの挽歌 II
プロット
香港
07月01日 1989 台灣上映
男たちの挽歌4
プロット
香港
05月20日 1995 台灣上映
男たちの挽歌 外伝
プロット
香港
01月01日 1900 台灣上映
剣聖たちの挽歌
プロット
香港
01月01日 1900 台灣上映
狼 男たちの挽歌・最終章
プロット
香港
01月13日 1990 台灣上映
男たちの挽歌 烈火之章
プロット
香港
01月01日 1900 台灣上映
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男たちの挽歌評論(15)
「デジタル・リマスター版」DVDで初鑑賞。
言わずと知れた“香港ノワール”の金字塔。
今となっては見慣れた演出手法…でも本作がその原点であるということを忘れてはなりませんなぁ…。偉大な作品だということを骨身に染みて感じました。
ジョン・ウー監督ならではのアクションがおてんこ盛りで手に汗握りました。
熱い男の友情、兄弟愛…その果てに待ち受ける二丁拳銃アクションが堪らん!(笑)
チョウ・ユンファ兄貴のカッコ良さにしびれまくりでした(笑)
けど事実だからな。今更自分の様なチンピラレビュアーがこの作品をレビューするのは憚れるんだが、この作品が公開されたのはかれこれ34年も前だ。知らない映画好きがいても当然なんで、駄文を綴ります。
なので何回目か憶えていない程観たが改めて鑑賞。
若い頃はチョウ・ユンファの格好良さに憧れたが(我が家にはロングコートが5着も有ります。背ぇ低いクセに)歳を重ねるとティ・ロンの演技に泣けてくる。
今回の鑑賞でもやはり泣けた。
香港映画は「男たちの挽歌」以前と以降に明確に分けられる。大ざっぱな云い方だがこの映画以前は香港映画=ジャッキー・チェンだった。勿論他の映画も入って来ていたが世間の印象は間違いなくこれだろう。(ジャッキー・チェンの部分をカンフー映画に換えてもいいかな)
そんな香港映画の印象を完全に変えたのがこの作品の大ヒットだ。当然雨後の竹子の如く亜流映画が山の様に作れれたが、この作品を超えるものなど無い。この作品を知らなくても2丁拳銃にロングコートでくるくる回る映画を何処かで観た事有るでしょう。
が、問題はその後だ。亜流作品を乱発し過ぎたせいか香港映画は徐々に見向きされなくなり、見る見る衰退して行った。それこそジャッキー・チェン作品以外ソトに売れるモノが無くなり、名門制作会社であるゴールデンハーベストが本国資本に売却されるほど、香港映画界は落ち込んだ。
そんな状況下、模倣では無くこの映画を超えるべく作れれたのが「SPL狼よ静かに死ね」であり「インファナル・アフェア」でありジョニー・トー作品群なのだ。それ程映画界に影響を与え続けている。あとは説明不要でしょう。ウィルソン・イップの功績は中国資本に負けない程大きいよなあ。
全然レビューになってないけど、しょうがない。だってホントに今更この映画について自分ごときが語る事などまるで無い。
自分は少なくとも自分と同世代で北斗の拳を読んだ事が無くてこの映画を観た事が無いという人の話は信用しない事にしています。人生にも影響もたらす偉大な作品です。
この映画を観て
「この兄弟全然似てねえな」
とか
「若い頃のチョウ・ユンファって劇団ひとりに似てね?」
とか思った不届き者と、
子供たちの合唱シーンで何故か毎回泣いてしまうという自分と同じボンクラさんは、どうか共感ボタンを咥えマッチで押してください(笑)。
2回目、今回はシリーズを通して見ようと思った。廊下の植木鉢に拳銃を忍ばせるのはクライマックスかと思っていたら序盤だった。あそこが印象深いのだが、クライマックスの銃撃戦も凄まじかった。
ハゲの弟と弟の嫁がイライラさせる。特に嫁は、自分の誕生日に自分ででかいケーキを用意し、お祝いを強制するようなうざさだった。弟は捜査から外されたり、兄がヤクザだったりでてんぱってんのに一切考慮しない。どうしようもない女だ。
偽札のテープをなぜ警察に持っていかないのだ? 埠頭に素で行ったらすんなり銃殺されて終わりじゃん、などそうはならなかったが見ていてチグハグな感じがした。
チョウ・ユンファが劇団ひとりに見えて仕方がなかった。
堅気として生きられない男たちの生き様。
'運命と戦う'とはなんだろう。
運命に抗って、自ら歩んで道をつくること?
敢えて困難な未来を受け容れること?
殴り込みをかけるチョウ・ユンファ。二丁拳銃も彼しか似合わないし、スローモーションとなる鉢植えに銃を隠すところも気持ちいい。3年の時間の流れがボスとなったシンの車を洗車するところ。みじめったらしくもあるが、これが3年我慢し続けた結果なのだ。
弟キット(レスリー・チャン)への愛も感じらるしマークへの友情も熱い。そして銃撃戦でのドラム缶爆破の威力は凄まじい。もういい加減に足を洗わせてくれよ・・・