「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ製作のもと、闘牛士の青年が織りなす恋と冒険の物語を、メキシコ独特の生死観を背景に描いたダークファンタジーアニメ。闘牛士の家系に生まれた心優しい男の子マノロは、幼なじみのホアキンやマリアといつも一緒に過ごしていた。やがてマノロとホアキンは、美しく成長したマリアに恋をする。祝祭「死者の日」に彼らの三角関係を見つけた死者の国の支配者ラ・ムエルテとシバルバは、将来どちらがマリアと結婚するかを賭けることに。ホアキンに賭けたシバルバは強大なパワーを持つメダルを彼に渡してマリアを惹きつけ、毒蛇を使ってマノロを死者の国へと誘う。その頃、町が盗賊団に襲撃され、マリアの身に危険が迫っていた。声優には「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、「エリジウム」のディエゴ・ルナ、「アバター」のゾーイ・サルダナら豪華メンバーが集結。
ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険評論(4)
怖そうなテーマだけど鑑賞し終わった後はほっこりするので子供にも観てもらいたいけど大人の方が楽しめるかも?
吹替よりも字幕がオススメです。
本作は「009スペクター」冒頭でも舞台になったメキシコの祭事「死者の日」を題材に、男2人女1人の3人の主人公達の人生を通してメキシコ人の死生観、死後の世界のあり方を楽しくコミカルに描いたフルアニメCG作品です。
日本では残念ながら劇場未公開でDVDスルーとなってしまったけれども、ディズニー、ピクサー作品に負けるとも劣らない、最高にゴージャスでパワフルでクレイジーでドラッギーな映像作品なので海外アニメファンの人には是非観て欲しいです!!
<個人的感想>
物語のテーマは「アナと雪王」の男子版って感じでしたね…
周囲から期待されている「自分の姿」と自分自身のありたい「自分の姿」とのギャップで悩む若者達の物語。
自分にとって本当に大切な物に気付いた時、主人公達は困難を乗り越える力を持って逆境を乗り越えるという王道の物語なんですけど、主人公の戦いを支えるのが脈々と受け継がれて来た大家族の絆ってあたりが大家族主義のメキシコっぽいノリなのかな…と、そう言えば日本でも「サマーウォーズ」とかありましたねw
このタッグがもっともっと見たくてたまらない。
ハロウィーン時期に見たくなる作品
全体的に挿入歌もたくさんあって思い出の国のカラフルで賑やか、子供向けアニメのエンターテイメントとして完成されているのに家族の問題や死という結構重いテーマに正面から向き合っている
マノロの一族は闘牛士として牛を殺し、自らも殺されることによって勇敢さを示し誇りとしてきた、当然心優しいマノロは闘牛でとどめを刺せず父親から一族の一員とみなされない
しかし最後の試練で一族がこれまで倒してきた全ての牛たちと闘うことになる
何百何千の怨念を前にマノロは本当に自分のやりたかっかこと、歌で牛たちに謝り試練を突破する
マノロが一族の一員として認められる良いシーンだけど、周りの人が望むやり方で認められるのではなく、家族の業を背負い間違いを認めることが本当の勇気だと気づかされる
そこからは一気に現世に戻り一族全員集合パワーで盗賊を蹴散らす怒涛のクライマックス、サマーウォーズかな?
個人的に好きなのは双子の女戦士、と言うかこの映画出てくる女性陣が魅力的過ぎる、マノロのおばあちゃん含めて
男性は割とステレオタイプなのに