ジョゼと虎と魚たち(2003)
プロット
日本
12月13日 2003 台灣上映
ジョゼと虎と魚たち(2020・韓国版)
プロット
韓国
10月29日 2021 台灣上映
ナポリと女と泥棒たち
プロット
イタリア
10月22日 1967 台灣上映
バブルと寝た女たち
プロット
日本
03月14日 1998 台灣上映
エーミールと探偵たち
プロット
ドイツ
04月05日 2003 台灣上映
異人たちとの夏
プロット
日本
09月15日 1988 台灣上映
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ジョゼと虎と魚たち評論(20)
この作品は簡単に言うと、清原果耶ちゃん演じるヒロインの『ジョゼと虎と魚たち』という紙芝居を書き上げるに至った心情変化を、アニメでしか表現できないリアリティーラインギリギリのシーンと、アニメでしか表現できない映像の美し方で丁寧に語る物語だったと思いました。
結構女性のキャラクターには共感できないところがたくさんあって。ヒロインがあまりにも感情に振り回された行動を取るところとか、主人公と同じバイト先の女の子が、「あなた(主人公)の想いを全部受け止めるから」と言ったかと思えば自分本位の行動を取りヒロインに宣戦布告に行く件とか、見ていてしんどかったです。
主人公も基本的にはそうした行動に対して無条件の肯定から入ってるところを見ると、自分の器が小さいという可能性のほうが濃厚ですね。
それでも、主人公とヒロインの関係性が深まっていく様や、ヒロインの毎日抱える心情をとある出来事をきっかけに知って喜びつつ絶望する葛藤の様、そこから立ち直るきっかけを与える出来事まで、非常に見事だったと思います。
また、今年公開された「37セカンズ」でもありましたが、カメラを下から上に撮る目線が多いのも印象的でした。車椅子から見える景色はこうなっているんだと分かりやすく演出されていたと思います。
また、私は大阪に住んでいるんですが関西弁が非常にナチュラルだと思いました。清原果耶ちゃんは大阪府出身なのですが、方言指導が上手くいっていました。見取り図の二人は見取り図の二人でしたが(笑)
圧巻はエンドロールです。Eveの曲に合わせて、登場人物が会話をしているのですが、どんな会話をしているのかはわからない演出が、見る側の想像力をかき立て、余韻に浸らせてくれます。最高でした。
この作品では“虎=怖いものの象徴”なのですが、関西で一番怖いのはタイガースファンというオチじゃなくて良かったです(笑)
途中ハードな展開がありますが、ラストやエンドロールはその後の展開が明るいことを示唆しており、ラブストーリーを安心して楽しみたい方には特にオススメです。
清原果耶さん、予告編で観て「うまいな」とは思っていましたが、どことなく稚拙ながらも、とても、とっても良かったです。芯があり、太さを感じました。
今の大阪でも殆ど聞かない「あたい」。それをあんな軽やかに使いこなすとは。
どことなく稚拙に感じてしまうのは、きっと彼女がもつ余力、伸びしろ、がそう思わせているのだと思います。
このお二人は役者としても好きなのですが、声優としてもホント上手です。もっと他の作品でも声優を観てみたいです。
このレベルの作品に出てくる声優さんは皆さん上手いのは当たり前ですが、他の声優さんも良かったです。
好きな声優さんばかりです。
安定の興津さん、Lynnさん。異色の松寺千恵美さん。
舞役の宮本侑芽さんの感情が出てきてしまって、少し方言っぽくなる演技、とても絶妙でいい感じでした。それとジョゼと舞との初対面と時も、良かった。
彼女がインタビューで主演二人とは別撮りで、先撮りの二人の演技に合わせてアフレコをしたというのを聞いて、そういうスペシャリストの下支えがあってこその完成度なんだろうと思いました。
そして実写のジョゼを演じる池脇さんも声優上手なのでジョゼを演じる女優さんは声優の才能があるのだろか?と思ってしまいました。
原作未読で実写鑑賞済。
実写の犬童作品が大好きな者としては、bonesで、タムラコータロー監督で、予告編を観て「良い感じだな」と思いながらも少し不安でもありました。
私は池脇ジョゼが大好きなのですが、清原ジョゼはそれに劣らず、ちゃんとジョゼでした。
私の中で今までとは違うジョゼ像を作り上げてくれました。
ジョゼの恒夫との最初のやり取りを聞いて「この作品は大丈夫だな」とスッと入ってきました。
関西の人は知っている所がたくさん出てくると思うので楽しいです。逆に「ここはどこだろ」と考えてしまって話がそっちのけになってしまったりもしました。
映像も柔らかく美しく、日頃見慣れている場所を「こういう風に描くんだ」と。
バイオレットエバーガーデンのあの美しさとはまた違う柔らかな美しさがあり、いつも感じている事ですが「日本アニメの奥深さ」を再認識させられました。
実写を観ているからというのもあるでしょうが、ストーリーにすごく入り易かったという事。
丁寧さと、緩急の付け方の上手さから来るものなのでしょうか。
一つ言うなら、もう少し後半部を伸ばして彼らの心の動きをもうちょっと見たかったかな。
そして実写をちゃんと意識してくれていると感じれて嬉しかった。
私が実写の中で最も印象に残っている車いすのシーン。
それをちゃんと思い出させられて、そういう風に作ってくれているのだろうと感じました。
観れてよかったと思う事の一つとして、実写のジョゼのこれからが気になっていたので、一つの答えをもらったように思えたところです。
実写が好きな人には「甘い!」と言われ、意見が分かれると思うのですが、実写が好きな人にも、また違うジョゼや恒夫が観れて面白いのではと思います。
観て欲しいです。
逆にアニメでこの作品を気に入った方には実写も観て欲しいとも思います。
Eveの曲がとてもいい。メロディーが美しく、優しく美しいこの映画によく合っている。
彼の今季TVで放送中のアニメのOPとのギャップが…。すごい才能。
彼の楽曲は映像との親和性、融和性が高い気がします。
相乗効果を生んで映像と音に引き込まれます。
彼「Eve」と「マカロニえんぴつ」が今のお気に入りです。トイズファクトリー、グッジョブです。
「しんどいな」「つかれたな」と思っている人には観て欲しいです。
クリスマスには誰かと観にいくのに、もとていい作品だと思います。
もしかなうなら、この二人の主演で実写ジョゼのパターンのリメイクと、あの絵本を出版してもらえたら嬉しいかもです。
今回は試写会でしたが、もう一度、観に行こうと思っています。
話は浅く、心情描写演出は皆無。
やっすい出会いの演出とかデジタルカメラ移動気持ち悪いから辞めた方がいいんぢゃない。なんであんなにぐるぐる回るのかわからないんだけど。
音楽もゴミで、聴きたかったジャズは3秒で雪のように消えるしもう何なの。
最後の紙芝居のシーンは全く映画的でなく、眠ってしまった。
もうさ、途中途中沢田研二とか富野オタクとか見せなくていいからさ、もっと映画理論学ぼうや。
高村光太郎に謝れやこのくそ監督が。クリスマスにとんだ映画を観させられたわ。四畳半襖の裏張りか愛のコリーダの方がデート映画に最適だったんぢゃない、こな畜生。
涙が溢れて心が洗われました
クリスマスに素敵な映画に出逢えました
神様ありがとうございます