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03月08日 台灣上映
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プロット
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03月15日 台灣上映
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03月15日 台灣上映
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03月15日 台灣上映
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TOKYO FIST 東京フィスト評論(1)
題材としては、ボクシング。
が、この異才が普通のボクシング映画を作る訳ない。
まるで『鉄男』のボクシング・バージョンとでも言うべき、これまた強烈ムービー。
恋人ひづると同棲しているサラリーマンの津田。
ある日、学生時代の後輩・小島と再会。ボクサーとして活躍していた。
そんな小島はひづるに色目を使い、遂には略奪。取り戻そうとやって来た津田を一撃でKO。
復讐心に燃える津田は、ボクシングを習い始め…。
『ロッキー』や『クリード』でも、一度敗れリベンジ果たす展開あったが、そんな爽快感あるもんじゃない。
濃密な人物描写、怖さすら感じさせる三角関係、お馴染みのバイオレンス!
津田が一撃でKOされた際の、顔の歪み、血しぶき。
過剰過ぎるかもしれないが、ボクサーのパンチは凶器。実際受けた側の衝撃はこれぐらい…いや、これ以上なのだろう。
『鉄男』でも見られた肉体変化は本作でも。
ボクシングを習い、身体を鍛え始める津田。
小島の鍛え抜かれたボクシング体型。
ひづるは自らの身体を痛めるかのように、それまでしていなかった耳にピアスや身体に鉄の棒を刺す。
その異常なまでの執着心を、塚本監督が狂気的に鮮烈に演出。映像表現も音楽も、塚本ワールド! 主演も兼。
小島役の塚本耕司は監督の実弟で、実際にボクサー。
ひづる役の藤井かほり共々、メイン3人が圧巻の熱演・怪演。
あらすじだけ見ると、津田の方に感情移入しそうだが、彼にも卑屈な面が。
挑発的な小島だが、彼も試合前に見せる弱さも。
ひづるもただ2人の男の間で揺れ動くようなか弱いヒロインじゃない。ナメんなよ!
クライマックスは2人の因縁のガチンコ試合を期待していたので、ちとアレレ…。
塚本監督が掘り下げ描きたかったのは、人間、都会、孤独、そして…
津田がひづるに見せた血まみれの顔は、本作は塚本監督ならではの異色のラブストーリーであったのだ。