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NOEL ノエル評論(4)
今何してるの?
話せる時が来たら聞かせてね
君の人生と僕の人生はもう混じってるんだから
どこか痛いの?
泣いてるの?
たまに外の空気を吸いにおいで
面白い話しをたくさん用意しとくからさ
いつでも時間は空けとくよ
そん時ゃ俺の話も聞いとくれよ
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
物語は偶然性に頼りすぎている部分もあって、最初は登場人物の幾人かは実は人の姿をした神が降りてきている幻想的作品なのかと疑った。そんなわけでちょっと非現実度が高すぎるかと思うのだが、それでも心温まる話ではある。クリスマスだからといって、今まで抱えていた問題が急になくなるわけではない。だけどクリスマスなのだから、何か現実を忘れて幸せな気分になりたいと思うのも人の正直な心情。それで人の心が温まる良い話があるならば、それでいいのではないかと思う。無茶な話だとしても、見終わった後の不快感がなくて良い気分になる。
アルツハイマー、介護、児童虐待等々の社会派要素もとりいれて、明らかな奇蹟を感じさせないほどのファンタジー。傷ついて、希望を失い、愛を求めている人で溢れかえっているニューヨークには幸せな人などいないかのような雰囲気で始まるのです。全く奇蹟を信じていない人たちではないので、天使の飾りをわずかな希望をもって装飾する。するといきなり奇蹟が起きました!俳優のクレジットのないロビン・ウィリアムズが登場したのです。びっくりしました。何しろ彼は奇蹟を起こす映画にばかり出演してるのですから・・・
最近では邦画の『大停電の夜に』などというクリスマスイブ群像劇がありましたけど、さすがにアメリカは群像劇の作りが上手い。このカップルとこの人があの辺りで出会うんだろうな~などといった予想は全く立てられないほど自然の流れ。接点はほんの少しでいいんだということもわかりました。
それにしてもスーザン・サランドンの演技は凄い。トイレに入ったときの表情の変化を見るだけで心が手に取るようにわかるのです。ペネロペ・クルスも久々のいい演技。ポール・ウォーカーだけは一人はじけてました(笑)。それにしてもブルース・ウィリスやジョン・リスゴーに似ている俳優の名前も気になるところです。最後に登場した女医さんの名前も知りたい・・・(見たことあるのに思い出せません)。
【2006年3月映画館にて】