劇場編集版 かくしごと ひめごとはなんですか
プロット
日本
07月09日 2021 台灣上映
鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽
プロット
日本
11月04日 2022 台灣上映
マドンナのごとく
プロット
日本
12月22日 1990 台灣上映
炎のごとく
プロット
フランス
01月01日 1900 台灣上映
としごろ(1973)
プロット
日本
04月14日 1973 台灣上映
目かくし
プロット
アメリカ
02月12日 1966 台灣上映
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かくしごと評論(7)
田舎での千紗子と父親と少年の3人のゆっくり流れていく幸せな時間をずっと観ていたいなと思いました。事故で息子を亡くした千紗子の少年を見る優しい表情と裁判所で少年が千紗子をお母さんと言い切る真剣な眼差しが印象的でした。
鑑賞前の舞台挨拶で、キャスト自身が口々に本作を称賛しハードルを上げてくるから、かなり期待値を上げて見たんだけど…、
ラストシーンにやられた! 本当の『かくしごと』とは何なのか? そして、あの杏のラストショット、痺れた!
車ではねた子供に虐待の後があったとしても、さすがに自分の子供として育てるなんて覚悟できる(?)なんて思って見てたら、この女、過去に傷を抱えていたのか。
ひとつ屋根の下に、事故で記憶を失くした少年と、認知症で記憶を失った父。記憶を失くした者たちを娘であり母である千紗子(杏)が繋ぐ擬似家族。
私も祖母に「どちら様ですか?」と初めて言われた時はぞっとしたのを思い出した。
私の父も晩年は排便もままならず、奥田瑛二と杏の姿が、我が父と妹に重なった。
幸せな家族の日々が続けば続くほど、崩壊への序曲が聞こえてくるようで怖い。
そして「その日」がやってくる!
「老人介護」「児童虐待」という思いテーマを抱えながら、観るものに「あっ」と言わせ、感動を呼ぶミステリーでもある。
「杏」、子役の「中須翔真」、「奥田瑛二」、三者の演技が「神」!
『かくしごと』は6月7日公開予定。映画ファン必見の傑作です。
ミステリー作家が描く感動作 !そのかくしごとは罪か愛か?
▼あらすじ
作家の千紗子は父が認知症を発症し、介護のために田舎に帰る。ある事故により記憶喪失の少年と一緒に暮らすことになるが、千佐子は少年に自分が母だと嘘をつく。歪な3人の共同生活が始まる。
▼感想
完成披露試写会に招待頂きました!ありがとうございました!
すごい映画を観た。
「認知症患者」、「児童虐待」という現代社会の2つの課題・問題を扱った感動作だった!
特に自分は「認知症患者」について考えさせられた。
千佐子と認知症患者の父の生活はリアルすぎて少し苦しかった。だけど、千佐子と村のお医者さんが認知症患者について語るシーンは忘れられない。自分の親がもし認知症になったら、この映画をもう一度見てから向き合おうと決めた。
この映画のすごいところはただの感動的なヒューマンドラマでなく、ミステリー要素も上手く盛り込まれているところ!原作小説の「嘘」はミステリー作家が描く感動作と言われているが、まさにその通りだと思った。ミステリー映画好きにも楽しめる作品!
主演の杏の演技は特に「顔」が印象的だった。物語冒頭は独身のキャリアウーマンのような顔つきが、徐々に母親の顔つきになっていった。トークショーで杏が「今の私だから演じれた。」とおっしゃっていたが、その意味を演技を通して確かに感じた。自分の杏の代表作品はこの映画になった。
試写会後はなんと関根監督とお話しする時間が!だけど、緊張と鑑賞直後で気持ちが整理できていなくて全然感想を伝えられなかった。
このレビューがいつか関根監督に見てもらえるといいな。
最後に顧客打合せと上司に嘘をつき試写会に行ったことが私のかくしごとです。
▼お気に入りのシーン
初めて千佐子が息子を抱きしめるシーン!
このシーンで千佐子の顔が母親の顔になった。
主人公の千紗子に自分を重ねながら鑑賞した128分。
貴方ならどう思うか?
貴方ならどうするか?
本作が終始揺さぶりをかけてきて色々考えさせられる。
それが罪なのか?
それとも愛なのか?
答えは人それぞれ違うのかもしれないけれど…
平穏で当たり前な日常と小さな幸せを守れる世界が来ますよう祈らずにはいられなかった。
拓未くんの真っ直ぐな澄んだ瞳が忘れられない映画。