アメリカ国家機密リーク事件で逮捕された女性リアリティ・ウィナーのFBI尋問記録を、ほぼリアルタイムで完全再現。ニューヨークの現代演劇界で活躍する新進気鋭の劇作家ティナ・サッターが長編映画初メガホンをとり、裁判で公開された実際の尋問音声記録をもとに、主人公リアリティとFBI捜査官の心理戦を圧倒的な緊張感で描き出す。2017年、アメリカ。買い物から帰宅した25歳のリアリティ・ウィナーは、見知らぬ2人の男性に声をかけられる。彼らはFBI捜査官で、ある事件に関する捜査をしているという。気さくで穏やかな口調で何気ない質問を繰り返す彼らだったが、会話は徐々に不穏な空気を帯びはじめ、リアリティは窮地へと追い込まれていく。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のシドニー・スウィーニーが主演を務め、リアリティが直面する状況が緊迫感を増していく様子を繊細かつパワフルに演じた。
リアリティ評論(20)
役者達もテープを聞いて気持ちを作っていったんだろうなと予想します。
すっぴんがめちゃくちゃ可愛いシドニースゥイニー以下、役者達も凄くよい。
まあ、テープあるから役作りしやすいよね。
彼女の緊張感やFBIの任意質問の距離の取り方とか、創作脚本だとするっと無駄なく進むところが、お互い間合いを取りながら慎重に言葉を選んで、時にはおんなじ事何度も言う無駄時間がリアルで萌えた。
機密を扱う職業なんで明らかに情報漏洩、犯罪なんだが不正を暴く「自分は国民の為に働いている」と言う高次元のモラルもまた否定出来ない、、、まあ永遠のネタですね。
その情報をメディアにリークし逮捕された女性リアリティ。
テレビで流すような再現ドラマ向き題材で、映画向きじゃない題材。
再現ドラマならぬ、再現映画ですよね。
それでも、まあ、上手く出来てたと思う。
小物やインテリアなども細かく完全に再現してるなら、
主人公リアリティは、日産キューブに乗っていて、
ナウシカ、ピカチュウ、キティちゃん、が好きで、音楽の好みは、AFIやビートルズ。
映画としては、
悪くはないけど物足りない…
物足りないけど悪くはない…
やっぱり映画向きじゃないんだよな…
でも、緊迫感ありました。
それなりに楽しめます。
安心して普通にオススメできる作品です。
容疑者の部屋の中に限定された空間でFBIの取り調べが続くだけの内容ですが、お姉さんの天才的な演技、その演技を引き出す「十二人の怒れる男」的な演出、結果が分かっていながら徐々にお姉さんを追い詰めてゆく緊迫感、ダラダラ2時間超えの作品が多い中で90分にまとめたところも好ましいです。
ロシアンゲートについては日本でも報道されていたので大体の流れは承知していたものの、漏洩事件の顛末は未知だったので、事前に調べてから観ることをお薦めします。
容疑者に同情的な視点は、アメリカでの平均的な感情なのか?制作側の意向なのか?気になるところです。
ノックから始まる。
お互いに配慮した日常会話。
3人の立ち話に移る。
ここでは何だからと、
部屋に入る。
立ち話は続く、、、。
3人の芝居がうまい。
視線のやりとり、
仕草、言葉のチョイス。
芝居に説得力があるので、
主人公の背後に、
正義感ゆえの行動?
単なる犯罪者?
が見え隠れし。
捜査官の言動に、
正義の使者?
人より国が大事な警官?
観客が正義の捜査官になる。
が、
あれ?
ナウシカのグッズ?
イラスト?
主人公はナウシカ好き?
ナウシカ好きとしては、
この情報を、
見ないふりできなかった、
ゆえのリークか、、、、。
レコーダー音を、
役者の声で創作したり、
演出、芝居、技術の高さ、
と、
民主主義、国家、
どちらが大事?という意識の高さまで、
通底させる、
コンセプトも技術もハイレベルの作品だ。
トランプ、森におかえり
全体的にもっと臨場感溢れる緊縛したやり取りを期待してましたが、そこは期待外れだったかも。でも面白くなりそうな取り組みなので、今後も続くといいなと思いました。