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中島みゆき 劇場版 夜会の軌跡 1989~2002評論(14)
みゆきさんの歌と表現力には、改めて驚愕しました。ほんとに素晴らしい。歌唱による表現、立ち回り、身のこなしによる表現、これほどまでとは!と感激しました。
ただ、「映画」としては、その編集のクオリティは残念でなりません。素人が初めて動画編集を行なってダイジェスト版を作ったような感じです。正直、素材さえあれば私でも作れそうです。もう少しなんとかならなかったのかというのが本音です。
もしかしたら、敢えていろんな演出を加えず粗雑な編集をすることで、みゆきさんの表現そのものにスポットが当たるようにしたのかもしれませんが、そうだったとしたら、それに完全に嵌められたのかも笑
少し思ってたのと違いました。
以前の映画では、歌いながら演じているところを見れたのですが、今回は、演じながら歌っているものが多く、コンセプトが違ったようです。
夜会を観たことがなかったので、伝説の舞台をに触れられること自体は有り難い。
が、いきなり最初の曲が歌と映像が全く合ってなくてナニコレ状態。なぜこの編集?
ともあれ繰り出される曲の数々は素人には初めて聴くものが多く新たな出会いになった。
中島みゆき自体は歌も演技も醸し出す世界観も唯一無二で圧巻の一言。
映像の古さと曲のブツ切り感はどうしても気になる。
ダイジェストだから仕方ないのだが。
最後の曲がまた感動的だったのだが、「え?ここで終わり」といった感は否めず。
上映時間短い。もう少し最近の映像も含めて二時間くらいは観たかった。出し惜しみやめてほしい。
とはいえ、大きな画面で中島みゆきの才能を浴びることができたのは良い経験だった。
日本の誇る最高のアーティスト。
どうかいつまでもお元気で。