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ヤノマミ 奥アマゾン・原初の森に生きる評論(1)
政治・経済・宗教・世界情勢などの文化や価値観の影響を地球上で一番受けていない人々。
目の前にあるものだけで暮らす純粋な人間。
映し出される映像から自然に対する畏怖や動植物の美しさは感じられる。
しかし、純粋・ピュアな人間は、決して美しくないことを突きつけられて愕然とする。
子供の澄んだ瞳は美しい、
けれどその子がオモチャにして遊んでいる猿の死体の瞳との対比に
人間の恐ろしさを感じる。
さらに母親は生んだばかりの嬰児を人間として育てるかもしくは精霊として森に返す。
冒頭、森に返される嬰児が蟻塚へ…。
その他にも一見奇行とも受け取れる生活が映し出されるが、
世界中の様々な価値観で善悪を判断することではないと思う。
国も人種も関係なく、人間と言う動物が生きていると行うことそのものである。
批判しても、理解を示して、無駄である、関係ない。
映し出される行為全ては、根源的で揺るがない。
観客自身が普段包み隠して装っていることをむき出しに晒されているに過ぎない。
強烈です。