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アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ評論(19)
前作は観ていないが、前作の監督があの『96時間』の人で、脚本もやはりL・ベッソン。
ベッソン脚本で好きな映画って殆ど無いが、まあひょっとしたら『96時間』並みにシャープな映画になってたりして……と期待した訳です(まあ『96時間』は共同脚本だったが)。
各民族の居住区が壁で仕切られた近未来という設定はフランスぽくていいし、映画の売りである“パルクール”はかなり凄い。
不安定な足場やビルとビルの間を軽やかに跳び回る姿はまさに、鳥人。
だが落ち着きの無いカメラは折角の見事なアクションをじっくり堪能させてくれず、パルクール以外のアクションシーンは……フツウ。
何より一本調子でちっともサスペンスの無いストーリーパートが死ぬほど退屈で、随所に挟み込まれるフレンチジョークも
いちいち笑えない(まあそこは人によりけりだが)。個人的にはアクションシーンの曲にヒップホップを使用するのも気に入らない。
全体の印象として、どうにもぬるい、軽い。
正直……退屈。
中途半端な物語を描くくらいなら、ジャッキー・チェン映画みたく肉体アクションに特化した映画にすれば良かったのに。ジャッキー映画は偉大だった、と再認識。
GYAO!にて
本来味方であり正義であるはずの警察が黒幕で、陰謀を仕掛けるというよくある話だった。本当の悪を描こうとすると、正義側にいるのに悪いという方が、悪そうな感じがするのだろうか。それに対して街にヤクザ連中が対抗して正義っぽくなるのもどうなのだろうと思う。
ビルからビルに渡り歩くのが楽しそうだった。あんな風に動けたらいいなあと思った。
映像が安っぽく、ホームビデオで撮ったみたいだった。