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ママが泣いた日評論(2)
駆け落ちしたと思ってた旦那さんがずっと裏の敷地で死んでたなんて、初めて観た時はビックリしました。 ケビン・コスナーが隣に住んでたら嬉しいなあ♪ あの母親と姉妹が隣に住んでたらいい意味で落ち着いて生活できない(笑)!
原題“THE UPSIDE OF ANGER”の通り、ポパイが学校の課題として「怒り」をテーマとしてアメリカの戦争や映画の暴力シーンに解説を入れていく伏線が面白い。デトロイト郊外の平穏な家族が父の失踪によって母と娘たちとの関係がギクシャクとしていく。その中で進路や自立心と積極的な恋愛感が、怒りっぽくなった母親にはもう手が付けられなくなっていくのです。怒りはやがて暴力を生み、それが解決するまで関係は修復できない。冷静になって考えることが大切であると訴えてきました。ただ、テロの報復なども盛り込もうと頑張っていた割には結論が見出せないという、アメリカそのものが内包する矛盾がそのまま家族ドラマに投影されていたような印象も受けます。
全編、下ネタが散りばめられ、微笑ましくなること間違いなし。気に入ったのは末っ子のボーイフレンドがゲイである事実と、バンジージャンプが好きなのに自分はできないというエピソードがとてもよかった。娘たちの中では、三女エミリーを演じたケリー・ラッセルがお気に入り。彼女は『M:i:III』にも出演してるし、これからブレークするのかも。それにしても、男たちは皆優柔不断ですねぇ・・・
【2006年9月映画館にて】