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レイクサイド マーダーケース評論(7)
とてもお受験には向かない、一人だけ浮いた服装で義理の親というのがミソでしたね。
子供のためにと決断する親の行動。
親バカと真の愛情は紙一重か?
子供への愛も盲目だろうか。
罪を犯してでも揃えたい足並みとは、裏を返せば、一旦枠からはみ出ると生きにくい世の中だということ。
お受験に失敗したのは健康診断の書き方が悪いからだと病院にクレームをつけてくる親御さんも後を絶ちません…。
そして、この殺人事件の犯人はいったい誰だったのかが、気になりました。
久々にCSを観ていたら、
「レイクサイド マーダーケース」に
遭遇しました。
東野圭吾原作で、役所広司主演という事で
見てみる事に。
そしたら、凄い発見がありました。
お話は、
三組の家族と先生が、
中学受験の夏季講習を行っています。
その中には、
役所広司と、薬師丸 ひろ子と彼女の連れ子の
女の子がいます。
そんな場所へ、役所の愛人の女が現れます。
彼女は、このお受験グループの弱みを握って
ゆすりにやってきたのですが、
何者かに、殺されてしまいます。
なんと犯人は子供たちで、
それを庇おうと
親たちが、殺人の隠蔽工作を行うというお話です。
殺された女の身元をわからなくする為に、
容疑者Xで使った方法がでてくるのです。
あのショッキングな方法が。
やはり、同じ作者だと、
アイディアも限られてしまい、
どうしてもトリックは
似たものになってしまうという事でしょう、ね。
私立中学に入学する為の合宿に別荘に集まった3つの家族。そこに現れた主人公の愛人が殺され、主人公の妻が自白するが・・・と言う物語。
東野圭吾原作のサスペンス。原作は未読なのですが、信頼の東野ブランドということあり期待して鑑賞。
でも、外れでした。
役所広司は流石に名優ですが、でもそれだけです。
「真相を主人公だけがなぜ知らされなかったのか?」一番肝心な部分ががそもそも疑問。彼だけが「義理の父親だから」と言われればそれ迄ですが、それなら彼が「離婚間近の妻を庇う」理由もまるでありません。
また、役所演じる主人公は、私には最低の人間に映ります。別居中とはいえ不倫して、娘のための合宿にも遅刻し、そのうえ何の準備もしてこなかった父親。それに対する批判を受けても詭弁のような言い訳で反省しない父親。でも最後には正義を振りかざして熱弁をふるってしまい、映画自体への共感も難しく感じました。
邦画に有り勝ちな一方的な正義感もあって、今回は私立受験に対して批判的な論調ですが、余りにも一方的で辟易します。