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砂漠は生きている プロット アメリカ 01月14日 1955 台灣上映
川は流れる プロット 日本 03月03日 1962 台灣上映
女はみんな生きている プロット フランス 11月15日 2003 台灣上映
ボーはおそれている プロット アメリカ 02月16日 台灣上映
流れる プロット 日本 11月20日 1956 台灣上映
どっこい生きてる プロット 日本 07月07日 1951 台灣上映
流れる星は生きている評論(2)
満州からの引き揚げの実体験が記された藤原ていさんの同名小説の映画化。
1949年だから、戦後まもない頃の話で、乳飲み子と幼い二人の男児の手を引きながら雨が降りしきる泥の中を渡って行く過酷な様子などから始まって、ずっと重々しい空気に包まれていて観るのが辛いぐらいでした。引き揚げを体験した人から直接話を聞くのは、今の時代では難しいでしょうが、こんなに厳しい状況でも人間は艱難辛苦を乗り越えて生きていかなくていけないんだな、と感じさせられました。
原作者の藤原ていさんは、『国家の品格』で有名な、あの藤原正彦氏の母親だとか。夫は作家の新田次郎で、文筆一家だったようです。帰国後、体調もすぐれず、子どもたちに読んでもらうため、「遺書」として本を執筆したとのこと。
実話に基づいているものなので、ストーリー性があるわけではありませんが、幼児虐待などの事件が蔓延る今の世の中、「子供を守り抜く姿」はある意味、学ぶべき課題なのかもしれません。
次男の小さい男の子の演技が多少、棒読みでしたが、一生懸命に台詞を言っている姿が微笑ましかったです。
内地ではいろんな人のお世話になるが、女が幼い子供を抱えて生きていくには道は限られていた。
藤原ていの小説は地獄のような引揚を描いているが、映画は戦後の混乱期、多くの人が経験した貧困生活に重きを置いている。