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06月07日 台灣上映
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デジャヴ評論(20)
デンちゃんの粘度高い男気が画から滲み出る。
トニスコの早逝を惜しむ。
時間を遡る矛盾の説明なんぞは最小限に強引にエンタメに引込む手腕。
判らせようと半端に説明し目的も結果も判然としないTENETより断然こっち。
これが映画だ。
全体的に素晴らしい構成であるのだが、それだけにタイムウィンドウ周りのチープさが気になってしまう。誰も各種パラドックスの危険性について言及していないし、物体が簡単に過去に送れてしまうのもチープさを増幅している。
見るのは、未来ではなく、過去。
しかも、超能力ではなく、装置を使って。
後半、伏線がつながりだすと面白いが、全体的に間延びしてる気がする。
一応、「○時間前のものを一度きりしか見られない」という制約はつくっていたけど、あんな装置があったら、外回りする刑事はいなくなるだろうね。