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マルタ…、マルタ プロット フランス 11月02日 2002 台灣上映
海の鷹 プロット 日本 01月11日 1963 台灣上映
フェラーリの鷹 プロット イタリア 12月29日 2018 台灣上映
波止場の鷹 プロット 日本 08月12日 1967 台灣上映
ツーフィンガー鷹 プロット 香港 06月11日 1988 台灣上映
鷹(1953) プロット インド 03月07日 2000 台灣上映
マルタの鷹評論(7)
ホームレスやギャング役のときと 探偵役では表情もセリフまわしも違う
脚本と演出は絶賛に値する。現代の映画人が制作したならば、およそ2時間は越える長尺を必要とするであろうが、1時間40分に纏め上げたことが全てを物語る。スピード感があり、それでいて不足なのもがない驚き。相棒アーチャーの未亡人と主人公スペードの絡みが巧い。ラストのワンダリーの本性を暴くスペードの、探偵が背負う宿命感もクライマックスとして凝縮されて、見事に物語を完結させる。
ジョン・ヒューストン監督のいぶし銀に輝く、デビュー作の傑作品。
原作は未読です。
ストーリー自体はそれほど面白いとは感じませんでしたが、私立探偵サム・スペードを演じるハンフリー・ボガートのカッコ良さったらない! それを観るだけでも価値があるなと思いました。
ハードボイルドを全身で体現するかのような佇まいに惚れ惚れとしました。
ニヒルな表情と、自然と漂って来る色気に心底痺れました。
生まれ持った雰囲気なのかもしれませんが、一体どんな人生経験を積めばあれほどカッコいい男になれるのか…(笑)
彼のファッションセンスもすごく参考になりました。
スーツの着こなしが素晴らし過ぎて、思わず真似したくなるほど。
洗練されていて、まさにダンディズムの極致だなぁ、と…。
体の構成要素がハードボイルドとダンディズム、それに溢れんばかりの気品だなんて最上級の憧れです! あんな大人に、私はなりたい…。まぁ、どう転んでも無理でしょうが(笑)
マルタの鷹というから欧州の話かと思いきや、サンフランシスコが舞台だとは思わなかった。
ハンフリー・ボガードは、相棒が突然死のうが依頼に来た女と突然キスをしようが訪ねてきた男に突然銃をつきつけられようが、いつも何があっても平然としていて態度が変わらない。そして銃をつきつけられるような危険な状況となっても、迫力のない格闘で悪党を殴れば相手は簡単に一発で気絶して倒れ込む。自分は撃たれないし死なないという物語の筋がわかっているから、自分は大丈夫で何事にも動じず主人公としての演技を邁進していますといわんばかりで、自分が命の危険にあるという緊迫感がまるでない。この演技と演出は古すぎて、現代の映画を見慣れているとまったく評価できない。
オーショネシーにカイロにガットマンに船長と、こちらから調査したり出向かなくても勝手にむこうからやってくるし、物語もずいぶんと主人公に便利なものだ。だいたい船長はどこにでも隠せたはずなのに、なぜ切り札の鷹をわざわざ信頼できる味方とは言い難いばかりか、そもそも会ったことも話をしたことすらないボガードのところにもっていこうとするのか理解出来ない。会ったばかりの怪しい嘘つき女に簡単に恋愛感情を持つようだし、交渉の場面も大金と命がかかっているという気がしない。
最後のほうは多少盛り上がり、オーショネシーの迎える結末がちょっと面白いくらい。ハードボイルドの基本ともなった有名作品ということで期待していたが、特に評価できるところもなかった。今では基本から発展して基本よりもはるかに優れた良い作品がいくらでもあり、自分にとっては本作は名前倒れのくだらない作品だった。
脚本家上がりのヒューストン監督だけに脚本がよく練り込まれており、一筋縄ではいかないお話を手際よくまとめてある
映像も陰影を意識した撮り方が内容にマッチして雰囲気を盛り立てている
ハンフリー・ボガード初主演の出世作でも有名だが、脇役陣の的確な配役と役柄のキャラが引き立つ良い演技をみせる
ハードボイルドの主役の映像イメージは、本作で確立されたと言って良いだろう
襟を立てたトレンチコートにハット、ダブルのスーツ、咥え煙草
このスタイルイメージはカサブランカでも踏襲されてハンフリー・ボガードのイメージそのものとなり、分かち難くなっている
今ではもはやハードボイルドという記号だ
サンフランシスコの地名が時折でてきて、どの辺かと楽しめる
冒頭にチラリと写る金門橋は本作公開の4年前にできたばかり
カイロの財布から出てきたチケットはGeary Theaterのもので、今も都心のユニオンスクエアの近くに実在する
カイロが持っていたパスポートはギリシャ、フランス、イギリスの3冊で、ギリシャ生まれの混血で多重国籍を示すものだろう
もしかしたらギリシャだけは本物で、後は偽造かも知れない
ファットマンが語るマルタの鷹の由来は、後半は映画用のホラ話だが、前半は何となく正しい
中世の聖ヨハネ騎士団がエルサレム、ロードス島と撤退の末、シチリア王よりマルタ島を借りることになる、その賃料は毎年マルタ島の鷹一羽だったという歴史の有名なエピソードだ
今もマルタ共和国として独立国家