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劇場版ポケットモンスター ココ評論(5)
ポケモンの映画は去年公開のミュウツーの逆襲は思い出ある作品という事もあって観に行ったが、アニメーションの最新作となる多分中学生以来、15〜16年ぶりとなった。
今回は前売り券の特典が目当て購入し観る事となったのだが非常に優しい作品に出会える事ができ温かい気持ちになる事ができた。
今作では森に人間の赤ん坊が遭難してしまい、その子を見つけたポケモンのザルードが親代わりとなって赤ん坊を一人前の少年にまで育てる話しである。その少年はココという。
ただ一筋縄ではいかない。ザルードは森の王者として君臨し、同種族以外を縄張りに入れる事を認めない。それは他のポケモンに対してもそうである為ココの事ももちろん認めない。
その為ココを育てる事になったザルードは群れから離れ、森の隅でココと生活する事となる。
少年になったココはひょんな出会いからサトシとピカチュウと出会い自分が人間である事を初めて知り、ザルードとぶつかる。
そんな中、森にある神秘になる大木をゼッド博士が奪うことを企み、森を破壊する。
森を守るために最後はザルード、ココ、サトシとピカチュウそしてザルードの群れの皆んな、森に住むいろんな種類のポケモンたちが協力して森を守るお話である。
大きく言うのであればもののけ姫と似たストーリーとも言えるだろう。
この作品には色んな形の愛や絆が描かれている。
もちろんメインはザルードとココの親子の愛と絆。
そして一度はぶつかり群れから別れる事なったザルードの群れ達とココ、そしてココの父のザルード。
今まではザルードが森を支配し窮屈な生活を強いられてきた森に住むポケモン達とザルード達。
そして最後はサトシを代表する人間と森のポケモン達。
時には異なる存在を認め合えず相手を一方的に支配してきた事過去もあったが、一つの事件を互いに協力しそして芽生える愛や絆の表現がとても美しく、そして分かりやすく描かれていた。
もちろんこの作品は子供達がメインターゲットとなるため大人視線だともっとザルードとココの親子愛を丁寧に見たかったという欲もあるが、色んな愛や形を子供達でもわかりやすく描かれているこの作品の魅力だと思う。
単純明快な作品だけど、単純だからこそその優しい描写が大きなパワーとなり心に響いたようにも思える。
挿入歌なんかもとても作品とマッチしていて非常に心が温かくなった。
ええ話やないか。
率直な感想、ウルッとしてしまった。
40半ばのオッサンが、ピカチュウ出る度、テンション上がり、ピ~カ等と小声でブツブツ。
マジてピカチュウ飼いたい。
ディテールがいくつか覚えています
1.
サトシ「名前は?」
ココ「ココ」
ピカチュウ「ピピ」
サトシ「あーココだ」
ここ何となく面白く感じる
2.
ココ旅に行く決まって父へ話す時、父の顔が「もう既に知ってたよ」の無変化。と、その後わざわざの演技しながら「お前どうせ最後泣き虫になって帰るんだ」のぶり。
長くお前が育てたから、何か考えるのが全てわかってるよ。けど、まだ子供自分が自分の主張が動揺するのかちょっと心配してる、だから最後そう強く言ったんだ。実は親として、心に痛くなってると思う。
3.
ココが父と話し終わって、サトシと会う時、転んだから、カバン中の荷物が出てた。そして、果物のような物が二つあった、この時、ココが「これ、僕が入れてない」
誰も分かるだろう、このディテールが。
4.
サトシがママと話す時の態度
冒頭のところと最後のところ、鮮明なコントラストが見える。
地元から離れてて、他の所に暮らしている人がたぶんこんな気持ちが分かると思う。僕もそのうちの一人です。
ココが父との物語の隣り、サトシと母の軽い物語がある。親の目の前で成長と一人を成長して、そしてまだ親と会う時親の驚き。妙に表現されてた、しかしココが元両親の気持ちが最後に話さなかった、ちょっと残念だが、でもココまだ10代少年だから、こうするの方がむしろよかったじゃあ
ここでレビューしてる人や、月に少なくても2〜3本観てる人は予告やあらすじを読んでどんな内容か、観ながらこの後こんな展開か、このシーンはアレと似てるなと予想や比較するのがクセになってると思うけど、その予想たぶん当たってます。
それでも泣いちゃった。
成長と自覚と共闘。
父ザルードの不器用な育児。
狭い世界でイヤイヤ期が無いまま反抗期と親離れが一緒に来たココ。
オチや展開が予想できても泣いてまう!
……でだ、よくレビューに「泣かせようとしてるのが見え見えで引く」みたいの読むのですが、うっせーバーカ!!!!!
泣きたくて観てんだよコッチは!!!!
映画という媒体出来て何十年経ってると思ってるんだ!?
内容なんて被って当たり前!
そこからどう楽しませるか。
この作品は成長・自覚・共闘という普遍のテーマ。
正直、1000年後の地球に人種差別が無くなってるか解らない。
きっと子供の成長からの反抗期も1000年後でもあるのだろう。
その頃にはその時代のドラマがあるだろうけど、テーマは普遍。
とにかく年齢を重ねたなら刺さる映画。
今のちびっ子の20年後に観てほしい。
様々な絆の形に涙させられますが、宣伝通り親子の絆に1番感動させられること間違い無しです。試写会場では目頭抑える人続出でした。
また、ピカチュウが大変かっこよくかわいく、最高です。