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KILLERMAN キラーマン評論(3)
だからお前は信用されないんだよ!な相棒に振り回されつつも付き合うハメになり、記憶を無くすは追われるは踏んだり蹴ったりな主人公。
まあ、その時助けたのも確かに甥っ子だったけど。
家は危ないと言いつつ油断しまくりだったり、どこまで思い出した?なんて感じから、どんどんヴァイオレンスが増して盛り上がってくるけれど、テンポはイマイチ。
残酷ショーでひと段落したと思ったら、確かに匂わせはあったけど、無くても良い様な方向に話が急展開。あっ、一応ここがメインなのかw
アクションとしての見どころはあまりなく、シリアスでヴァイオレンスな作風で、面白かったけど、もうちょいサクサクッとみせて欲しかったかな。
顔かたち背丈や体格まで似ていると思っていると映画を観て、声までも似ているなんて... 若山富三郎か勝新かぐらいに似ているかもって、若い人は知らないのかな? 兄の若山富三郎という人は、有名になるまでは、二人の勝新は、いらないと揶揄されていたのを思い出す。ま~ぁ狭い日本のマーケットでなくてハリウッドなら成立するという事か。
話しのネタとしたら面白いところもあるのはあるけど全体的に間延びしたような話の繋がりや彼のガタイの大きいさも手伝って、どうも動きに精彩を欠く、しかも彼の活舌のあまりよろしくないところも話の面白さやアクションの残忍性にワンクッションを置くようなズレを感じてしまう。ボイストレーニングはしているにもかかわらずの話し。
ギミックをせっかくの場面で見せるのかと思えば、低予算映画の悲しさからか、カメラの角度を変えて敢えて見せない演出を見るとR-指定なのに中途半端なことをしていると... 盛り上げることをしない変な演出。ラストの展開もはっきりとしない何とも言えない終わり方で締めくくられ、悪徳警官に指示していた親玉は、そのままって、これぞトカゲの尻尾切りって尻すぼみ感アリアリの終わり方を見せている。
マフィアやら汚職刑事やらが出てくるバディもののサスペンスとくれば、その時点である程度の面白さは約束されているといっても良いくらいだと思うのだけど、サスペンスの割にこれといった興奮ポイントとかも特に無く、正直それほどでもないかなぁ…と思いながら鑑賞。
唯一、悪党なのに、友情があるからお互いを切り捨てきれない所が憎めないなぁなんて思いながら観てたんですけどね。
しかし!最後はしっかりやってくれました!
そうくるか、と思いながら、記憶喪失という状況をとてもうまく活用した作品だな~と感じた。
なるほど、それならばそうなりますよね~と色々納得。
中々胸が苦しくなるクライマックス。
何だかんだ最後にはサスペンスらしいゾクゾク感をくれたので観てよかった。
ラストを知った今の状態でもう一度見たらまた面白そうかな。
…しかし、叔父貴(オジキ)なんて言葉初めて聞いた。
検索したら、ちゃんとした言葉としてあるみたいですね。勉強になった(笑)