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ギルバート・グレイプ評論(20)
長く続く閉塞感からのラストもとても良かった。いろんなことで悩んでる若者に見てほしい、明るさが売りではない一風変わった青春映画。素敵な作品です。
今作が上映された頃から現在までトップクラスの位置を保っている俳優さんは一握りであろう。当時、二人の(特にレオナルド・ディカプリオの資質を)見出し、キャスティングした監督とスタッフの慧眼には驚く。当然、作品としての完成度は揺るぎないものである。
家族愛を描いた傑作である。
<2018年1月29日 午前十時の映画祭にて鑑賞>
家族のためと自らを片田舎に縛り付ける青年ギルバートが自由奔放な少女ベッキーに触発されていく様を暖かく見つめる。
知的障害を持つギルバートの弟をディカプリオが演じているが、見事ななパフォーマンスを披露している。彼の芝居の巧みさはこの映画の質を大きく引き上げている。ベッキー役のジュリエット・ルイスの透明感ある存在感も素晴らしい。
古典的な家族愛の物語であり、青年の成長物語であり、人の尊厳を問うヒューマニズムでもある本作。いつの時代に観られても人の心を動かす普遍性が溢れており、古典の1本に将来はなるかもしれない。
最後のジョニーデップのセリフ、
良いですわ
転勤の度にマネしてます