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007 ダイ・アナザー・デイ評論(20)
ハルベリーがえろい。
しかもボンドが拉致・拷問されると言う ショッキングなオープニング・エピソードからしてかなり衝撃的でした。
本作がシリーズ40周年&第20作目と言う節目の記念碑的な作品だったので、いろんなところに過去の作品からの引用が見られましたね。
女ボンドっで感じのアメリカ国家安全保障局(NSA)諜報員ジンクスを演じるハル・ベリーがカッコ良くてイカす〰♪
そのジンクスを主人公にしたスピンオフ作品を製作する企画は、途中で頓挫してしまったのだろうか?
ま、そんなことよりボンドガールは大成しないと言う"ジンクス"を、見事にはね除けたロザムンド・パイクの現在の活躍を嬉しく思うね。
しかし、ラストのジンクスとの一騎討ちで見せる、彼女の余りにも場違いなセクシー衣装にゃ面食らった。オラてっきりエリカ様かと思ったぜ。
2002年当時はそぞろ南北融和路線に反すると南北揃って猛烈な抗議を受けたそうです
しかし製作陣の世界情勢ネタの選定の目が確かなのはその後の歴史が証明しています
本作の公開の4年後にはミサイル開発と実験が本格化しています
何度も日本の上を北朝鮮のミサイルが飛び越えていったのです
さらに韓国は最早北朝鮮の味方の様になってしまっているのが今日の姿なのですから、本作を上回る状況と言っても良いかもしれません
米国NSAの長官の風貌がなんとなく、現時点の現実の国務長官ポンペイオに似ているのが面白いです
ポンペイオはCIA出身ですから、彼がモデルだったのかもしれません
その彼が今では北朝鮮との交渉の窓口なのですから、現実は007映画より奇なりです
本作はシリーズ20作目の記念作品ですから、長年のファンへの感謝作品といった作りになっております
だって、歴代の過去作品のオマージュがてんこ盛りで出てきますのでニヤリとし通しです
マネーペニーにもボンドとのラブシーンが用意されていて長年のファンも感動です
といってもオチがありますが、それはヒミツ
Mはいけすかない女上司の設定に戻っており、Qは後任のRが二代目Qを襲名してボンドからQと呼ばれております
さて007シリーズは身体を張った実写アクションが売りでCGには極力頼らないのがモットーだっだのですが、本作ではCGを多用しています
その分よりスケールの大きい映像が登場するのですが、ハッキリ言ってやはりCGはチャチイです
いや、さすがに007シリーズで使うCGは物凄いなあと思う大変にクオリティの高い当時最高のCGではありますが、やはり身体を張った実写アクションの本当の迫力とは全く違います
かえって本物のアクションの凄さ、それを実現できる現場の力が007シリーズを支えているのだと再確認させてくれます
それはあたかも本作でのM女史とボンドの対立のようです
冒頭のホバークラフト、ボンドカー対ボンドカーもどきとの対決も圧巻でした
しかし明らかにCGと一目でわかるアントノフ巨大輸送機からのスーパーカーの投下シーンは、今までの作品なら本物を投下してきたかっての迫力ある空中アクションシーンから見るとなんともチャチイものにしかみえません
アイスランドでのパラシュート降下シーンの合成バレバレの映像は空中アクションチームとしては納得いかないはずのシーンです
興ざめな気分になるのも確かなのです
ボンドガールの二人よりも目を引かれるのは、フェンシングの美しすぎる女性インストラクター
マドンナはやっぱり凄い美人です
チョイ役はもったいない
フル出演のマドンナのボンドガールが見たかった
主題歌も彼女の作詞作曲で歌唱も本人です
なかなかに良い曲でそこそこヒットしました
実はこのミュージックビデオが特典映像に入っていますが、本作のボンドを彼女に置き換え、かつ過去の007シリーズの名場面のオマージュや空飛ぶ山高帽子などが出てくる007をモチーフにしたもので、これが素晴らしい出来映え!
是非ともお見逃しなく
さてピアース・ブロスナンの5代目ボンドもこれが見納めとなり、次回作は新しいボンドの登場となります
シリーズも再度リブートされ設定も変更が加わります
007シリーズは本作を持って一旦閉じらたのかもしれません