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富江 最終章 禁断の果実評論(2)
「そりゃ貞子じゃなくて、サセ子じゃん」といういじめっ子の台詞に笑ったおかげで、妙に面白くなった。若いままの富江にそそのかされて、仏壇も遺影も燃やしてしまう優柔不断の國村隼がいい。宮崎あおいと安藤希の淡いレズシーンがかすんでしまうくらいだ。
後半には、國村隼が富江を殺しバラバラにして川に捨ててから、娘の宮崎あおいが生首を拾い、育ててゆく。もうホラーの領域を越えて、ブラックコメディと変わってしまった。いじめっ子3人組をはじめ、安藤希の台詞もかなり笑えた。
1~4を通して観たけど、これが一番面白い。1から3までは中途半端なホラー。4はブラックコメディと勝手に位置付けました。しかもこの作品は、殺す側の心理描写もきちんとしていました。謎はどうなんだという疑問もどうでもよくなります・・・
殺しても殺しても、蘇ってくる富江の恐怖がうまく描(えが)けている。
首だけの状態から少しづつ再生してくる姿を特撮で表現してるんですが、その姿が蝶の「さなぎ」っぽくてグロくていい。
宮崎あおいがかわいい。そのため、ホラー要素は和む。
安藤希の富江は、まあまあ気に入っている。
お色気シーンがまったくない、今作。
富江といえば、お色気。お色気シーンを盛って欲しかった。