アニマル ぼくたちと動物のこと
プロット
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06月01日 台灣上映
THIS MAN
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06月07日 台灣上映
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ミッドナイトスワン評論(20)
その一方で、登場するそれぞれの母と娘のいろんな親子の物語でもある。
自分が叶えられなかった夢を娘に託す母と、期待に押しつぶされそうな娘。
思い通りにいかなくて娘に辛くあたる母と、行き場のない気持ちを押し殺している娘。
子供の本当の気持ちをどうしても理解出来ない母と、本当の気持ちをずっと隠してきた子供。
みんな気持ちがすれ違っている…
そして、自分を犠牲にしても娘の夢を叶えてあげたい母と、不器用ながら純粋に身を委ねる娘。
唯一心が通じ合っている母娘、それが凪沙と一果。
草彅剛演じる凪沙と、服部樹咲演じる一果のシーンはアドリブが多かったらしい。
そのためか会話が自然で、ごく普通の親子だった。
二人とも佇まいが凪沙と一果そのもので、目を見るだけで何を思っているのか伝わる。
凪沙が母の顔になっていく様子と、一果が心を開いていく様子の表現が素晴らしい。
二人の演技を超えた演技は必見です。
あまりにも美しいバレエシーンと美しい音楽に救われました。
渋谷慶一郎の美しく切ないピアノが終始感情を揺さぶる。
主演 草彅剛の佇まいやしぐさや目、新人 服樹咲の存在感とバレエシーン、目に焼き付いて忘れられない。
トランスジェンダーという難しい役どころを草彅さんが
リアルに演じていた。演じていた、というかそこに「存在していた」。
直視出来ない現実に何度も心痛めそうになるんだけど、
一果が舞うバレエの美しさがその痛さを和らげてくれるほど美しかった。
観終わってしばらく衝撃の凄さに放心状態になったが、
また映画館で観たいと思った。
もちろん性転換して女性になるという人生目的はあった渚沙だけど、人の痛みがわかる優しさをも持っていたため、金もなかなか貯まらない。一方の一果も自分の将来を探っていて、時には暴力をも振るってしまう悲しさもある。そして、いつしか母親の気持ちもわかるようになり、バレエの先生(真飛聖)の言葉によって喜びを禁じえなかった。
ハニージンジャーソテーと生姜焼き。夜の白鳥と昼の白鳥。貧富の差も描きながら、親と子の関係をも丁寧に対比されていました。自分が足の故障でバレエ人生を絶たれてしまったりんちゃんの儚さも苦しかったし、彼女の一果に対する心の変化も絶妙でした。
今では日本国内でも可能な性別適合手術。万全な態勢であれば、悲劇も起こらなかっただろうか。血まみれ、介護、痛々しい様子を見ると、息苦しささえ覚えてしまいます。そして、ラストのバレエシーンはぞくぞくさせられた。彼女を天国で応援してくれてる人の分まで頑張らなきゃいけない。みんな一果の才能を見守ってくれてるよ・・・
コミック「らんま1/2」を読んでるところはトランスジェンダーの憧れの部分かな。