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トラック野郎 熱風5000キロ評論(2)
昔観た時はいまいちな印象があったけど、久しぶりに観たら凄く良かった。定番に徹した「トラック野郎」シリーズらしい安定感のある面白さで文句なしに満足。大らかなギャグに笑わされて、人情や友情に泣かされる。「トラック野郎」シリーズの醍醐味をしっかりと抑えた良作。忘れちゃいけない大切な物がたくさん詰まっている。
気になった点を数件書きます。
1.まず、「熱風5000キロ」の件、何故この題名なのか判らない。
観る前は、「走行距離の事だろう」と思っていたが、観て判らなかった。
メインの最後の走行は、数百km位だし。
どこかに、題名のヒントが隠してあるのだと思うが、
「何故、熱風5000キロなの」と思ってしまった。
2.ノサップ(地井武男)は、山猫お夏(小野みゆき)に、服の上から右胸をモミモミ
別の人の乳首が出てる映像もあるので、服の上から胸を揉んでも
良いかも知れないが、助演女優では珍しいと思った。
ノサップは、後半に、川で髪を洗っている山猫お夏を、襲っているしね。
それと比べりゃ、服の上から胸を揉むなど些細なことかな。
3.ノサップが、橋にダイナマイトを仕掛け、銃で撃ち、あの大きな橋を落下させた。
これ、激発物破裂罪と言い、死刑、無期懲役、懲役5年以上、のどれかです。
映画のシーンとしては、凄いのだが、この映画には向かないと思った。
例えて言えば、「サザエさん」を観てたら「殺人事件の話が出てきた」感じ。
4.今回は、トラック運搬物の殆どが木材となっている。
なので、今回は、オープンスペースの荷台の方が便利。
(通常は、コンテナ荷台で、魚・野菜・酒等を運ぶことが多い)
5.トラック野郎を観る時は、楽しくて、ハッピーエンドを期待して観る。
今回は、ハッピーエンドだが、楽しく笑えた所は、少なかった。
ただ、笑いや、感激は少なかったが、気分転換にはなった。
なお、全体としては、1979年の邦画収入6位と言うから、
良い映画なのだと思う。