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ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発評論(8)
もうね、ナンセンスな笑いのオン・パレード。爆笑・失笑・苦笑…、とにかく笑えます。各国首脳が次々とアホらしい“対ギララ作戦”を、スクリーンで展開するのを観ながら吾輩、心の中で『♪バッカじゃなかろか~ル~ンバ~♪(byノムさん)』と口ずさんでおりました(^^;。
この映画を観ていると、河崎監督の“映画愛(特に怪獣映画への)”が、スクリーン越しにヒシヒシと伝わってきます。41年の時を経て、松竹が唯一制作した怪獣特撮映画の怪獣・ギララを復活させ、夏木陽介や黒部進と言った面々に、大真面目な顔してクッだらない芝居をさせる。いやあ、素晴らしいですね~。惜しむらくは、ある時点からストーリーが“タケ魔人=(ビートたけし)”在りきで、展開してしまったことですね。最終的にそこへ話を持っていこうってのが、ミエミエになってしまったのがチョット残念でした。あ、加藤夏希チャンは“怪演”でしたよ。あんなカワイイ子に何させるねんな、『ネチコマ!』って…(^^;。
みうらじゅん、リリー・フランキー、そして故 水野晴郎の特別出演・シーンには、爆笑させていただきました。特にみうらさん、劇中ムチャクチャなコメント言ってますが、『この人なら、現実でもこんなこと言いかねんな~』と思えて、大爆笑しちゃいました。そして、水野さんの最後のお姿と台詞『やっぱりギララってすごいもんですね』ホント、素晴らしいですよ!もお、色んな意味で。
河崎監督、今度は「ギララ・ガッパ超特急 解散総選挙危機一髪」だそうで…。もうこうなりゃ、トコトン行くとこまで行ってもらいたいですね。付いていきますよ~!
洞爺湖サミット開催の便乗企画、怪獣は松竹のお古ですまし政治ネタはそっくりさんとニュースペーパーのいつものやり口。大魔神ならぬたけ魔人を担ぎだす村人の踊りがネチコマダンス、たけ魔人はそっくりのお面を被っているが本人は入っておらず、アフレコ出演のみ。
毒気があるのはG8首脳のやりとり場面くらい、怪獣はありもの流用でも構わないが笑いのコアをたけし人気頼みとはどうなんでしょう。河崎ワールドならたけ魔人はさんざん持ち上げたもののポテドンであえなく爆死の方が受けたでしょう、松竹が入ったせいか遊びが薄くなった気もします。