おもかげ
プロット
スペイン・フランス合作
10月23日 2020 台灣上映
かげろう(1969)
プロット
日本
10月29日 1969 台灣上映
かげろう(2003)
プロット
フランス
01月01日 1900 台灣上映
かげろう絵図
プロット
日本
09月27日 1959 台灣上映
花のおもかげ
プロット
日本
11月03日 1950 台灣上映
いいかげん馬鹿
プロット
日本
04月29日 1964 台灣上映
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ほかげ評論(20)
テレビや映画では、大変だけど活気ある時代として描かれがちだけれど、実際は「ほかげ」の方がより近いのかなあ、などと思いながら見た。
監督の思いをきちんと受け継ぐためにも、いろいろな人に見て欲しいと思った。
「野火」を見てトラウマになった人も、この「ほかげ」なら見れると思います。ぜひ、見てください。
趣里さんも朝ドラの数倍の当たり役
森山さんの役は監督自分でやりたかったでしょうね
なにはともあれ、
あの子がいなかったら成り立たなかった映画であり、
見つけた時点でもう出来上がっていたかもしれず。
あの年齢で、何を思ってあの演技をしたのか、
オソロシア子役でした。
塚本晋也監督の演出は、小さな窓(居酒屋)から大きな世界(瓦礫の町の状況と人々の生活)を覗き見するようなミニマムな手法に徹している。その効果は、膨大な予算を注ぎ込んだどんな戦争ドラマよりも強力だ。居酒屋を舞台にした壮大な反戦ドラマ、というのが率直な感想だ。
もう1点、別の復員兵に関するシーンでは一瞬鳥肌が立つほど怖い思いをさせられる。戦争の残虐を人物の顔と格子窓の光で表現したキラーショットは、今思い出しても体が震える。なぜなら、そこにも監督の強い思いが込められているから。大枠から細部まで、メッセージ性がパワフルな作品だ。
神戸市内にある映画館「シネ・リーブル神戸」にて鑑賞 2023年12月6日
パンフレット入手
「ほかげ」とは何か?パンフレットから引用します。
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「火と、その揺れに合わせて姿を変える影。
その影の中に生きる人々を見つめ、耳をすませます。
終戦と銘うって準備撮影をすすめた『ほかげ』
世界の動きが怪しくなってきた今、どうしても作らずにはおられなかった。
祈りの映画になります。」
塚本晋也
(ほかげパンフレット12ページ目より)
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「闇市」を描きたいというのが映画監督の思い
終戦後、残暑厳しい時か 女は暑い暑いと言っていた
電気、ガスなどインフラが復旧していないのでしょう。
女は半焼けになった小さな居酒屋で一人暮らし。体を売ったりしてその日暮らしをしていた。
空襲で家族を失った子は、闇市で果物などを盗んで暮らしていたが、女の居酒屋で入りびたりするようになりなる。
若い兵士が客として居酒屋へ行くが、入りびたりするようになる。三人はまるで家族のような状態になる。
若い兵士はおかしい状態となり去ってしまい、ふたりはお互い親密になっていくが、こどもは闇市にいる男と旅に出てしまう。
こどもはいろいろと経験をし、女のもとに戻ってくるのだが、拳銃を所持していたことがわかり、女はこどもから拳銃を取り上げ、缶のような容器にいれて保管する
また旅に出てはこどもが戻ってくる。
女はこどもを「坊や」と呼ぶようになる
そんなある日、拳銃は子供からやさしそうな男に渡ってしまう。
正体は元兵士だったようで戦争の時に、強い恨み、怨念を抱いていたのだろう。
男は拳銃を復讐のために使うことになった。
兵士の名前を叫び、銃を一発ずつ放つ。最後のトドメの一発は放たず、殺さない状態にしておく
こどもは女の居酒屋に戻るが、感染症なのか会えないことに。女は坊や、坊やと優しくもかなしく語りかける。
こどもはもう会えないことを確信した。別れの時となった 女は坊や、坊やと・・・
闇市にこどもの姿、無断で皿洗いをやっているが怒られてしまう。理解されたようで子供はわずかな収入を得ている。
そのあとこどもは闇市の中へとすすんでいき、姿が見えなくなる。
映画は終了・・・このレビュー書いてたら涙
女優の趣里 迫真の演技力に感激します。
坊や、坊や・・・
戦後ってこんなにマイルドなの?
決して戦争を正しく描いているわけではないですが、「はだしのゲン」や「ゆきゆきて神軍」を観てきたものからするとめちゃめちゃ優しい世界でした。
でも、趣里の演技は素晴らしく。趣里を愛でるだけでも観る価値あり。作り込みも丁寧で、限られた予算の中で塚本監督らしいこだわりは理解できました。
森山未來さんのエピソード後半は全く蛇足。
終盤の闇市のシーンのおから寿司の張り紙は水木しげる先生のオマージュかな?
全体的には観てよかったと思います。