猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる。
ジグソウ ソウ・レガシー評論(20)
ラストを見ても驚きがない!
第1作目を意識したようなシーンやシチュエーションが多く、その部分については、おーってなりました。
また、中盤くらいはほんとに終わりがどうなるか気になってしかたなかったですが、そこで終わりました。
トビン・ベルが出てなかったら、もっと評価は低かったかな。
あのソリッドでセンセーショナルなビジュアルと脚本。
圧迫感と緊迫感、観ている側も不安に掻き立て精神的不快感を与え続けるワンシュチュエーションスリラーの開拓作。
映画界に与えた影響は良かれ悪かれ沢山あったでしょう。
当時の僕はその斬新な作りとラストに衝撃を受け、色んな人達にオススメしたもんです笑
あんな万人受けしない作品を笑。
ただそれほど1はよかった。
が、ハリウッドだろうが邦画作品だろうが、ヒットをすればシリーズ化される。
一貫したスタッフ、設定、目的があるならば良いのだが、そんなにうまくはいかない。
どんなヒットシリーズでも余計な設定や後付けのご都合脚本に誤魔化しを効かせ、シリーズ化を金に変える。
これは映画業界、いや一般的な企業で営利性を求めるのは当然の事。
むしろ普通のことなのだが、肝心な事は自分達が作った作品に愛情がない事。
その部分にガッカリしてしまう。
1作目ではダークヒーローばりのカリスマ性を見せたジグソウことジョン・クレイマー。
回を追うごとにただの猟奇殺人者に成り下がり、カルト的な一面も濃く描かれるようになってきた。
シリーズ後半ではゲームで人を殺す装置にも複雑さと無駄な大袈裟さを取り入れ、派手に死ぬ観客優先主義に走る。
エンタメ性と興業を考えると分かるが、作品自体にクレバーさが失われ、ただのB級スプラッター映画になってしまった。
本作もそう。
本シリーズの代名詞。
大ドンデン返しも二番煎じの浅はかなもの。
時間潰しに観る程度の作品です。
単体映画としてはそれなりに楽しめるかも知れません。
どちらにせよ万人にお勧めするものではありません
完結から7年ぶり?となる、スピエリッグ兄弟によるシリーズ新作。
冒頭はあれ?こんな軽快なアクション映画みたいな作品だったっけ?ってなりました。
しかしながらしっかり「ソウ」でしたね。何というか監督のセンスを感じます。
常にまとわりつく不穏な空気、一作目に近いミステリアスな作りでした。色々な謎を置いておきながら、終盤の畳み掛けるような演出は見事。
随所にゴアな演出もあるものの、何だか気持ち悪さを感じないから(あくまで個人的な感想です)不思議でした。
ラストの遊星からの物体Xも「いや、これはすげーな…」と感心して観てましたね。いや本当面白かったです。
シリーズのファンとしては新作完成は嬉しかった! 「『~ザ・ファイナル』で終わったんじゃないの?」と思いつつも、観れるのは嬉しい(笑) まさかの10年前のゲームの話という驚きでビックリさせてくれましたが、少し物足りないこともありました。ゴードン医師も出てこないし、他の後継者の話なので、何と言えばいいか『ソウ』の世界が横に?広がっただけで、『~ザ・ファイナル』から先の話を描いてくれないのが少し残念でした。あと最後に扉を閉める時のセリフは「ゲームオーバー」じゃないとダメですよね・・僕だけかな(笑)