女の一生(1949)
プロット
日本
01月25日 1949 台灣上映
女の一生(1953)
プロット
日本
11月23日 1953 台灣上映
女の一生(1958)
プロット
フランス
01月01日 1900 台灣上映
女の一生(1967)
プロット
日本
11月11日 1967 台灣上映
処女の生血
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
チベットの女 イシの生涯
プロット
中国
01月05日 2003 台灣上映
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女の一生評論(16)
夫の浮気、母の死、息子の家出、借金苦など次から次へと苦難に見舞われ・・・。
今、映画化しようと思った理由が知りたい。
雨や冬の厳しい寒さは、主人公の心象でもありそうです。
音楽も良かったです。
お母さんのちょっとしたエピソードも心に残ります。
ジャンヌが、頭をガンガンとドアにぶつけているシーンは、お父さんに監禁されたのかな?
あまりにも安易にお金を送ってしまうから?
基本、灯りはロウソクか暖炉の炎。
寝室のシーンでは、オレンジ色の光に照らされた主人公の鼻の形から「ああ、こっち向きに寝ているのね。」と推測して見ていました。
夜中に外に飛び出すシーンは、真っ暗な画面に声だけしか聞こえず…。
こんな演出なのか?
それともスクリーンの端から光がもれているせいなのか?
はたまた非常灯が明るすぎるせいなのか?(^◇^;)
なので、ハッキリ見えた方とは映画の印象が違うかもしれませんが、レビューさせていただきます。
トークショーで「昔の女性は自分の人生を選択できなかったが、現代の女性も人生を選択できると思わされているだけ。」と仰っていたのが印象的でしたが、
どちらかと言うと私は、愛されるより愛したい女が、限られた世界の中で裏切られ続けながらも、愛する対象を求めていく“愛の遍歴”映画だと感じました。
もしかしたら、簡単なあらすじは知っておいて見た方が良いかもしれません。
ねっとり長回しのシーンがあるかと思うと、決定的な映像が無かったり、3つのショットだけで済ませたり(←コレお気に入り)
「すごく面白いけど、なぜ?」と思いながら見ていましたが…
ダメンズに振り回される度に回想シーンが挟まれるところから「これって、一人称の映画なんだ!」と気付きました。
彼女は、最悪な事態の時に、過去のお気に入りのシーンを脳内再生してプチトリップすることで、なんとか現実との折り合いをつけているようで…。
だから、彼女にとって思い出深い情景は長回しで、忘れ去りたい出来事はショットだけで済ませていたのか。
映画そのものが彼女主観で構成されているとは!
そう見ると、唐突に息子の存在がクローズアップされるのにも納得。
残念なことに、溢れる愛をただただジョウロで注ぎ続けたいだけの彼女は、息子を根腐れさせてしまうのですが…それもまた致し方なし。
愛のバランスって難しい。失敗から学ぶことの多さよ。
ラストシーンは次なる獲物にロックオンしていましたが、美しい花に育ってほしいものです。
なんと過酷な人生だろうか。ポールの振る舞いに振り回される主人公が哀れで涙が出ます。最後は孫娘がやってきてホッとしますが、ポールは孫娘本当に現れるのかが分からずじまいのラストに一抹の不安が残る。
フランスの文豪モーパッサンが1833年に書いた長編小説が原作。
ノルマンディの自然にあふれた映像の中で、ヒロインが不幸と不運に見舞われていく姿は痛々しくも切なくて、重苦しい雨、風の音、厳しい冬の寒さやらが、不幸の連鎖を強調しているように思えました。ただ、内容的のわりにはドロドロした愛欲はさほど感じられず、ジャンヌは神に答えを求め、過去の回想にひたり、ひたすら不幸に「耐える」姿は、ある意味純粋すぎて危うい感じ。
日常の生活がしばらく映し出されたかと思うと、いきなり、場面が変わったり、回想シーンが挟まれたりで、それなりの想像力が要求されるかも。
原作は読んでいないのですが、フールヴィル伯爵が夫人の不貞に怒って、夫人とジュリアンを死に追いやってしまうところは、映画ではわずかのカットで知らされるのみ。原作はもっと衝撃的らしいです。結局、ジャンヌは伯爵に真実を告げる手紙を送ったのか、神父が真実を告げたのか。
当時、神父がこれだけ、人の人生に首を突っ込んでいたのかと思うとぞっとします。ジャンヌが「フールヴィル伯爵が苦しむので(夫と夫人の不貞を)伝えられない」と言っているのに、神父は「真実を嘘で隠すのは神の名誉を傷つけること」「黙っていることは同罪」などといって、ひたすら、伯爵に真実を伝えることをなかば強要していました。「真実なくして神の慈悲はない」などと言われると、当時はそれに従わざるを得なかったのかもしれませんが、人間の幅もない神父にそんなことを言われてもねえ……。
ハッピーエンドではないけれど、最後の赤ちゃんを抱くシーンが希望の光だったかも。自分は子供好きではないけれど、玉のような赤ちゃんの顔を見ると涙が出そうになりました。
また、過去に夫と不義を働いたとはいえ、乳姉妹のロザリの存在が心強かったです。息子が手紙で何度も無心し、その度にお金を送り続けるジャンヌに、冷静な態度で「困った時だけお金を送れと頼んでくるのはおかしい」と指摘して、ジャンヌを諭すところなどもロザリの強さと優しさを感じました。
(余談)
てっきり、邦画だと思って録画して見てみたら、なんとフランス映画だった……。(苦笑)
過去に何度も映画になっていて、日本でも何本か映画化されているので、間違えてしまったのかも。
邦画の『女の一生』(1967)、岩下志麻主演で「すごい」と某サイトのレビューで読んでしまったのですが、このフランス映画の美しさを壊してしまいそうなので(あくまでも想像)、しばらくは邦画は見ないでおこう。