名もなき生涯
プロット
アメリカ・ドイツ合作
02月21日 2020 台灣上映
マンデラの名もなき看守
プロット
フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・南アフリカ合作
05月17日 2008 台灣上映
BALLAD 名もなき恋のうた
プロット
日本
09月05日 2009 台灣上映
名も無き世界のエンドロール
プロット
日本
01月29日 2021 台灣上映
とてつもなく大きな
プロット
日本
04月24日 2021 台灣上映
墓場なき野郎ども
プロット
フランス
11月08日 1960 台灣上映
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名もなき歌評論(14)
一言でいうと凄い。
クライムサスペンスじゃないから間違わない様に。
先住民族の女性の乳児売買事件を軸に当時のペルーの闇を浮かび上がらせる。差別問題、同性愛、政治腐敗、貧困、殺人、、、何一つ解決しない閉塞感、、絶望してもまだなお生きなければならない人々を淡々と描いている。決してスカッとする映画ではないよ。
時々入るフォーカスの甘い暗示的な映像。
シフトレンズやデフォーカスを多用するアメリカのマット マッフアーリンというカメラマン(PVの監督もやる)の画を思い出した。そんな表現もするっとぶっ込んでくる監督のセンスがカッコよいと思う。
次回作が気になる。
欧米の金融当局は、物価高進は一時的として静観しているが、過度にインフレが高まれば、結局、経済は打撃を受けることになる。
この作品の時代のペルーは、高インフレの状態だった。
こうした高インフレには持続的に一定以上の高いインフレが続く、クロニック・インフレと、月に50%以上のインフレが発生するハイパーインフレがあると言われているが、このペルーは前者だったのだと思う。
現在のペルーは、非鉄金属を多く産出し、漁業が盛ん、輸出産業が定着し、ナスカ高原の地上絵やマチュピチュなど観光資源も注目されていて、外貨の獲得は安定的と考えられ、高成長とは言えないが、安定した経済成長は続けていて、インフレも一定程度コントロールされているように思う。
しかし、この時代はまだ低成長で、高インフレ、外貨を獲得する手段として、こうした違法な幼児の海外との売買が密かに行われていたのだろう。
また、センデロ・ルミノソについて語られる場面もあるが、南米で有名なペルー拠点の毛沢東共産思想の武装組織で、貧しい人を組織に取り込んでテロなども行っていた。
ペルーは、その後、日系のフジモリ大統領が誕生したり、パワースポット観光地としても人気があり、日本人は注目していると思うが、こうした作品で、ペルーの現代史を、数十年前はこんなことがあったのだということを少し知っておくのも、相手の国に対するリスペクトになって良いと思う。
そして、このようにして、自分達の暗い部分も、人々の葛藤の物語として残そうとする人がいることや、それを後押しする人がいるのだということも。
個人的には、モノクロは良いのだけれど、スタンダードじゃない方が良いんじゃないかと、勝手に思ったりした。
新聞の記事になり関与していた者は捕まったが…トカゲの尻尾切り。闇は深いね。