世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げるが……。主演は「イカとクジラ」のジェシー・アイゼンバーグ。共演にジャスティン・ティンバーレイク、新スパイダーマンに抜擢されたアンドリュー・ガーフィルドら。
ソーシャル・ネットワーク評論(20)
現在進行形の企業と人物と、そして超有名大学の閉鎖的なセレブ系ネットワークについてここまで詳しく映像化できるって、開けてるわアメリカ、凄いよハリウッド、とも思った。
自分の大好きな映画の1つにフィンチャー監督でマイケル・ダグラスさん主演の「ゲーム」があり、これは生涯ベスト10本に入ると思います。同監督作品では「セブン」や「ゾディアック」、「ゴーンガール」、「ドラゴンタトゥーの女」なんかはかなり好きです。
一方、世間の評価が高い「ファイトクラブ」はブラッド・ピットの生き様とか音楽とかがおそらく自分に合わないようで全然ピンと来ませんでした。
そして、今更初めて見た「ソーシャル・ネットワーク」はザッカーバーグ氏のカリスマ性や頭の回転の速さをひけらかす感じ、ショーン・パーカー氏のキャラクターなどがどうもイラついてしまってダメでした。あと話の軸が訴訟に関連する出来事ということもあり、FBの成長ストーリーが描き切れていないように思いました(この映画は成長性ではなく初期の葛藤を描いているのだと思いますが)。
さりはさりとて、話の展開で飽きることはないし退屈するシーンもないのでほんとに感性がハマる人が観たら名作なんだろうと思います。案外フェイススマッシュを一晩で作るあたりが一番面白かったかも。
しかしマークの場合にはそれは冷徹でもなんでもなくてごくビジネスを成功させるための当たり前のことなんだと思います。
マークは本音で生きているから逆に衝突も多い。そもそも天才を常人が理解することなんてできないのかもせれません。
見応えのある映画でした。
マーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグの繊細な表情や仕草に魅了。
元財務長官の肩書を持つハーバード大学学長ローレンス・サマーズ(ダグラス・アーバンスキ)への直訴シーン、ニューヨークでのショーン・パーカーと会合シーンが秀逸。
Facebookに全く興味はありませんが、何処に勝機を見出すか、その手腕に見入ってしまいました。
テンポの良い選曲もいい。
冒頭では、かなりの変わり者に思えたマーク・ザッカーバーグが、真っ直ぐで嘘の無い魅力的な人物だと思えてきました。
見応えのある作品でした。
「想像力を活かせ」
「創造に価値がある」
日テレを録画にて鑑賞