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デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく評論(15)
元スパイ(というのか元CIAと元MI6が、辞職してまで、こんな仕事するかね⁉)が騙されたってことは、あのおばあさん組強いじゃん⁉あちらも元工作員か何か?自宅に盗聴機仕掛けられてるの気づかないかなぁ⁉
色々と設定に無理あり。所々は面白かったので★2つ。
期待したら損した感満載です。
冒頭から可笑しくって笑ってしまった^^;
ウィルキンソンVSジアマッティの、取っ組み合いの大ゲンカ。
スローモ~ションはこんな風に使うんですよ?と白鳩監督に
ご提言したくなるような、しつこいまでの冒頭大合戦に唖然。
しかしこれが効いて^^;のちの産業スパイを率いての諜報戦に
弾みがつく。なにがそんなに気に入らないのか?相手を潰す
ためなら、手段を選ばないピリピリCEOジアマッティが笑える。
トイレタリー業界でもこんなことをやってるのか?と目を疑うほど
スパイを用いての互いの諜報戦は激しく、そこへもうひと組の
C・オーウェン(元MI6)VSJ・ロバーツ(元CIA)という面子が加わる。
実はこの二人、過去に何らかの関係があったようなのだが、
冒頭では騙し合いと互いの素性を暴くのに留まるので謎だらけ。
あまりネタばれをしてしまうと面白くないので、
とにかくスパイはスパイに…という多重構造に目を張り耳を傾け、
一体何が起こっているのかを理解していくうちに、なるほど~と
いうことになるのだが、それで終わると思わない方がいいかも^^;
それにしても化学式を用いて発表しようとした新製品とやらが
アレ、だったとは…^^;
これなら日本人も飛びつきそうな製品?ではあるが、総会の前、
メイク係に頭をなでつけられているジアマッティを観ているうちに、
こんなところまで小細工を効かすのか?なんて深読みしたくなる。
オーウェンとロバーツの相性がいいかどうかは分からないが^^;
CEO二人と合わせて、皆気が強く、血気盛んで、目論み上手。
相手をどう欺いて、自分の利益を謀るかに必死になるところが
産業スパイの性質なのかも。と思うほど脚本が巧く出来ている。
ラストの苦々しい爽快感には、あぁ~と溜息と笑いが漏れてくる。
(ボーンシリーズといい、スパイ映画はこのヒトに書かせた方がv)
企業の諜報部が仕掛ける数々の諜報活動と分析の内容が良く出来ていて興味深かった。仕掛けの一つ一つの手口が細かくて、自分も参考にしようと思える部分がいくつかあった。
しかし話がけっこう込み入っているので分り辛い。そのうえ2人の関係も展開していくし、それが時系列をばらばらにして挿入されるので余計にややこしくなる。質感は高いし出演者も演技はしっかりとしているが、色々と構成が悪い。複雑で難しいものをわざわざさらに難しく見せている。産業の諜報戦の部分だけに絞って作品に仕上げたほうがいいのではないかと思えた。
クライヴ・オーウェンの方は、めぐり合わせなのか今が旬なのか、
「トゥモロー・ワールド」、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」
つい先日も「ザ・バンク」を観たばかりで良く見掛けます。
彼にしては珍しく軟派なプレーボーイ役ですが、
イギリスの役者の事ですから、あまり さまになってません。
CIAのクレアとMI6のレイは5年前にファースト・コンタクト、
その時レイはクレアに完膚なきまで、やられてしまいます。
2年前に再会した時には、
二人はフォールインラブ、互いに組織から足を洗い、
企業スパイになろうと約束するものの、
互いに信じきれません、でもお互いに惹かれ合ってしまい。。。
二人は、互いへの思いを胸に秘めたまま
ライバル関係の企業に潜り込み、協力して産業スパイを
しようとするのですが、信じきれません、
だから二人の動きから目を離せないのです。
彼等は仲間なのか、本当はまだ騙そうとしているのか?
観ている私の方も疑心暗鬼。
相手の事を完璧に信じれる事が一番だと思うのですが、
本当に信じてもいいのかしらと、不安を感じながら、
恐る恐る付き合う関係も
ラブアフェアには刺激的で良いかも知れません。
そして、
そんな二人に待ち構えている結末は
とても刺激的なものなのです。