クエンティン・タランティーノの監督第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく。キャストには本作の制作にも尽力したハーベイ・カイテルをはじめ、ティム・ロス、スティーブ・ブシェーミ、マイケル・マドセンら個性豊かな顔ぶれが揃った。
レザボア・ドッグス評論(20)
雇われた6人はブラウン、ピンク、ホワイト、ブロンド、オレンジ、ブルーとコードネームのように色で呼び合うようにジョーとエディによって指示される。ブラウン(タランティーノ)が死んだというのは予想通りだったが、ブルー(エドワード・バンカー)はどうなったんだ?というくらい存在感がない。
黒ずくめのスーツにサングラスといったギャングらしいスタイルもいいが、このショットはほんの僅か。むしろ血まみれのオレンジ(ティム・ロス)と彼をいたわるホワイト(ハーベイ・カイテル)の襲撃後の後始末の様子がメインだ。病院に連れていきたいが強盗団だけに難しい。やがてメンバーが集合場所である倉庫に集まり始め、疑心暗鬼の心理劇となるのです。
どこを省いてどこをメインにするか。ホワイト、ブロンド、オレンジはちょっとした章立てに組み込まれているものの、彼らの過去の犯罪歴や性癖なども明らかではない。わからない部分があるからこそ観客目線でも推理ができるし、人物相関図も個々の性格も思い描くことができるのです。
残虐なシーンの一つ、捕えた警官の耳を削いで話しかける場面にもゾッとするし、人間性を失った者とそうでない者の対峙にも痺れるほど。4ページの小話を暗記しなければならなかったり、ブラックが人気だったりすることも面白い。「ライク・ア・ヴァージン」論議も下ネタすぎるけど、記憶に残りそうだ・・・
音楽、キャスティング、構成、ストーリーは良かったのでもっと表現方法が違えば 、、、。
色の名前、とてもいいですね。
リアリティーかスマートさか。
男性は見てカッコいいと思うかもね。
ありがとうございます。
ハマらせていただきました。
ストーリーは、宝石強盗に失敗した6人組が、自分たちの中に裏切り者(警察の犬)がいるのではないかと仲間を疑い始めるという簡単なわかりやすい話なのですが、各キャラクターごとにピックアップしていき、少しずつ事件の全貌が浮かび上がってくるという作りはよくできていました。
強盗前→強盗後→強盗
といったように、時系列に並んでいないので、分かりにくくなるかと思いきや、全然そんなことはありません。
やってることも、殺人、強盗、拷問等々重苦しくて、嫌な内容なのにそれを感じさせない登場人物たちの憎めないキャラクター性とテンポの良い話の運びがとにかく最高でした。
皆さん仰っている通り、オープニングが最高にカッコいいのは間違いありません。
全体的にもカッコ良いですが、僕はやはり発砲シーンが最大の魅力のように感じました。
警察だろうが、人質だろうが、仲間だろうが、撃つ時は撃つ。
それこそが彼らの仁義。そして友情。
ブラウン、ホワイト、ブロンド、ブルー、オレンジ、そしてピンク。
トレード?野球の選手じゃないんだから。
追記
僕が唯一見たことのある野球の試合は、現地で見たブリュワーズの試合だったので、ブリュワーズの名前が出たことには感謝(?)感激です。
でもそれがかっこよさとか銃撃シーンとか、キャラクターを引き立たせてるのかな。