世界的なベストセラーでピュリツァ賞を受けたハーマン・ウークの同名小説の映画化。「乱暴者」のスタンリー・クレイマーの製作になる。「セールスマンの死」のスタンリー・ロバーツが脚色し、「コンクリートの中の男」のエドワード・ドミトリクが監督にあたった。テクニカラー色彩撮影は「ローマの休日」のフランク・プラナー、音楽は「勇魂よ永遠に」のマックス・スタイナー。出演者は「悪魔をやっつけろ」のハンフリー・ボガート、「雨に濡れた欲情」のホセ・フェラー、「二世部隊」のヴァン・ジョンソン、「深夜の告白」のフレッド・マクマレイ、新人ロバート・フランシスおよびメイ・ウィン、アーサー・フランツ、トム・タリー、E・G・マーシャル、アーサー・フランツ、リー・マーヴィンなど。
ケイン号の叛乱評論(7)
身近に思い当たる例があると思う
そしてまた自分が艦長と同じような事をしていたり、士官達と同じ様に対応したりしていることに内心焦り冷や汗をかくと思う
あるある話が凝縮されている
そして前任艦長が優秀では無いにしろ如何にベテランであったかを知る
幹部候補研修に使いたくなる映画だ
映画としても良く出来ている
終盤の祝杯のシーン、ラストのアイアイサーは名場面だ
ハンフリーボガードの演技は流石だ
裁判での彼のシーンは圧巻
強い印象を残す
元ネタは、1935年にアカデミー賞を取った戦艦バウンティ号の叛乱
これも名作
ここからエッセンスを抽出して良くまとめています
「クリムゾン・タイド」に似た社会派作品で、軍隊組織の規律や指揮官の指導力といったものが織り込まれていて、一体何が正解なのかを考えさせる見応えのある内容の物語になっていた。ただし士官たちの個性が薄くて登場人物の描き分けが弱いのが惜しい。時々合成画像が出てきたり模型が出てきたり時代考証の変な船が出てきたりはするものの、1954年制作のわりに天然色だし実際の軍艦を登場させていたりして映像はそれなりによく出来ていた。