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鞄を持った女 プロット イタリア 10月24日 1961 台灣上映
花の渡り鳥 プロット 日本 01月03日 1956 台灣上映
大海原を行く渡り鳥 プロット 日本 04月29日 1961 台灣上映
渡り鳥いつまた帰る プロット 日本 04月23日 1960 台灣上映
帽子箱を持った少女 プロット ソ連 05月13日 1995 台灣上映
大草原の渡り鳥 プロット 日本 10月12日 1960 台灣上映
ギターを持った渡り鳥評論(9)
いやあ〜、時代を感じる。
ギターを片手に放浪する“渡り鳥”滝。ふらりと立ち寄った町のボスに気に入られ、仕事を手伝うが、横暴に怒りが爆発、悪を懲らしめ、ヒロインの想いを断ち切り、再び旅に出る…。
腕っ節は滅法強く、頭も切れ、歌もギターも上手く、子供に優しく、女にモテる。
こんなキザな設定、今はギャグかパロディじゃないと成り立たないぐらいだが、それがピタッとハマったのがこの時代。
アウトロー西部劇を日本に置き換えた、肩の凝らない娯楽スター映画。
若い小林旭は中村獅童に似ててびっくり。
ふっくら頬のライバル宍戸錠はふてぶてしさで場をさらう。
そして、浅丘ルリ子も可憐でお美しい。
小林旭細い。正直、演技が大根。顔もそんなに二枚目とは思えなかった。
クサイ演出が多い。滝が復讐しにバーに現れる時の演出がこれでもかってくらい臭いw海に落ちたのに服が濡れてないし。
結局、滝が刑事時代にジョージの相棒を追い詰めた末に撃ち殺した理由は何だったのか?
小林旭をかっこよく売り出すための外連味たっぷりの映画といった印象。
宍戸錠が存在感あって良かった。合掌。
勝新太郎なら座頭市という風に
小林旭ならもちろん本作です
なる程、本作を入れて9作もシリーズになる面白さです
主人公はタイトル通りのギターの流しで放浪する若者です
その過去の正体は中盤で明らかになります
舞台は港町函館
冒頭は大沼国立公園の付近
雄大な駒ヶ岳の山容から始まって、タイトルバックの最後の監督のところで函館山からの函館の100万ドルの夜景を観せてくれます
お話も面白く最後まで退屈しません
大ヒットした「南国土佐を後にして」の僅か2ヵ月後の公開です
地方ロケもいれて、あっという間にこれだけのクォリティーの作品を作れる当時の日本の映画産業の凄いこと!呆れる程です
しかも企画構想からシリーズ化できるように出来ているのですから凄い
大ヒットした前作の浅丘ルリ子とのコンビは当然です
悪役の好敵手に宍戸錠を配して強化が図られているのが大成功しています
これによって中盤以降の盛り上がりが素晴らしい展開になっています
本作で目を惹くのは美術と衣装のレベルの高さ
函館のクラブやバーの内装は、お洒落で貧乏臭くなく、三周くらい回って現代的ですらあります
こんなお店が恵比寿辺りに在りそうです
また浅丘ルリ子がお屋敷で弾いているピアノには、RUBINSTEINのブランド銘があります
函館に因んだ珍しいロシア製ピアノです
ここまで美術は頑張っています
カメラはそれを解るかい?という風に写すのです
小林旭の襟の大きな革ジャンと白いTシャツやスーツ姿も格好良いですが、本作では浅丘ルリ子の衣装が特に良いです
初登場の際のモーターボートと突堤のシーンでの、グレーのパンツにエンブレム付きの紺ブレザー、インナーに白いクルーネックのセーター、頭には白地に大きな水玉のスカーフの出で立ち
この垢抜けていること!お洒落なこと!
1959年、昭和34年なんですよ、これ!
髪も栗色です
今では当たり前のヘアカラーですが、当時は誰もそんな人いなかったはずです
一般女性がこのようなヘアカラーをしても普通になったのは90年代も半ばくらいからでは無かったでしょうか
お誕生日パーティーの時の青いサテンのドレスも素敵です
ウルトラマリンブルー色のサッシュのベルトがアクセントになっています
ラストシーンのモフモフした柔らかそうなピンクのジャケットもフェミニンで、このシーンにとてもマッチしています
衣装の頑張りは評価すべきです
ギターを持った渡り鳥というコンセプトがまず良いです
イマジネーションが広がります
アメリカの有名黒人歌手のBobby Womack が1974年にリリースした Lookin' For A Love Again というアルバムのジャケット写真がまさにこれです
まさか本作とは関係あるわけ無いですが、この雰囲気ですよ!
イマジネーションが広がるんです