日本のいちばん長い日
プロット
日本
08月08日 2015 台灣上映
いちばん逢いたいひと
プロット
日本
02月24日 2023 台灣上映
日本の黒い夏 冤罪
プロット
日本
03月24日 2001 台灣上映
ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ
プロット
日本
10月02日 2020 台灣上映
Firefly Dreams いちばん美しい夏
プロット
日本
08月18日 2001 台灣上映
暗い日曜日
プロット
ドイツ・ハンガリー合作
05月25日 2002 台灣上映
本站關於電影海報,預告,影評,新聞,評論的綜合性電影網站,我們提供最新最好的的電影以及在線影評,業務合作亦或意見建議請電郵我們。(Copyright © 2017 - 2022 KKTM)。聯絡我們
日本のいちばん長い日(1967)評論(20)
テロップの出るタイミングの気持ち良さ。
シンゴジラはなるほど上手く参照している。
役者たちの顔、アクションで緊迫と緩和を上手くコントロールしている。
編集テンポと構図の妙で流れを作る庵野流と違うのは役者の力量の引き出し力か。
見事に違うのは観たあとの日本国への気持ちだ。
どちらも国難を乗り越えるものだが、どちらにせよ国民性といったものが色濃い。
どちらもわかるだけに、きついよなー
。
物心ついて、燻し銀の演技力をみせつけていた素晴らしい俳優達の、未だ自分が生まれる前の脂が乗っている時代に堂々たる活躍をスクリーン一杯に披露していた作品である。
主にポツダム宣言を受容れるまでのアバンタイトルの長さに驚き、確かに長い話になりそうな雰囲気である。そして玉音放送までの詔書作成と、宮城事件、鈴木首相宅焼き討ち、厚木航空隊事件、児玉航空基地での特攻隊出撃シーン等を絡めつつ8月14日から15日正午までの短時間を大変濃縮した空間として描いた構成である。
充分有名な作品であり、ちょくちょくラジオのパーソナリティのネタのきっかけにもなる作品だったので、きちんと観てみようと思った次第である。
この手の内容に常に思うことは、軍人という種類の人間の馬鹿馬鹿しさである。始終四白眼で演技していた将校の鬼気迫るシーンを目の当たりにするだけでなく、期限が設定された途端、右往左往する軍人達の愚かさを表現しているにつけ、本当に戦争の愚かさを改めて身に沁みてくる。そして憤怒の想いで、こんな連中に国を舵取りさせていたのかとやるせなさと無力感に苛まれる。結局エリートなんてものは国の事を考えずに自分本位が本音でありその組織の保守のためならばどんな犠牲も厭わない悪魔なのだということでしかない。そして何の力も持ち得ていない下々は常にそんな連中の都合に振り回され、命を奪われる。
この作品中の陸軍大臣の潔さに称賛を送っている悪魔達もいるだろうが、決して美しいモノではないことを肝に銘じて欲しい。この作品にでてくる総ての役は市囲の人ではない。その才能を自分だけの利益のために使っているだけの悪魔である。リアリティ演出としての天皇の顔を恣意的に隠す演出等、視覚効果も優れた、反戦映画としての高い評価を自分は送りたい。
そして、また世界中のどこかで常に戦争は続き、死ぬべき人間が生きて、生きるべき人間が死んで行く・・・
日本人のアイデンティティが切り替わる日。現代の全ての日本人が見るべき作品である。最後の坂下門の間の芝生上で畑中が自決する場面。白黒映画だが、たしかに桜が散る儚い色を画面から見る事ができた。
2015年版のリメイクは天皇陛下の国民への愛が感じられる作風だったが、オリジナルとなる本作は、日本人がいかにして戦争に臨んだか、日本国を守るとはどういう事や、大和の軍人であるコトの意味などを掘り下げていると感じる。
この時代全ての軍人は、当たり前なのだろうが、三島由紀夫が心酔した美しい精神の中に生きている。
日本人があの日以来、失った日本国というアイデンティティがここにある。
そんな今の感覚で考えればごく当たり前の事を決めるのに
なんでこんなに拘るのか!?
負けを認めて戦争を止めるとどうなるのか?
あえて今の人に一番わかり易い表現をすると
「風の谷のナウシカ」の中で
トルメキアが攻めて来て風の谷の住人に銃を向け
土地や物品や自由を奪って行く〜
あんな事が起こると思っているから止めるに止められ無い。
実際あんな生ぬるいもんじゃ無いけど〜
つまりは戦争は始めたら最後、降参しても
地獄しか待っていないって事ですね。
この映画の中で、
すでに死んでいった者たちに申し訳ないから
戦争を止めずに最後の一兵まで本土決戦するべきだと
言い張る兵士たち!
何だか今の官僚が
「一度始めた事業を止めると
前任者を否定する事になるから止められ無い」
みたいな論理で間違った事業を止めないのと
全くおんなじじゃないか!!
死んでいった者達に申し訳ないと本気で思うのなら
残された人たちを守るのがお前らのやるべき事ではないのか!
前任者が間違ったと思うのなら
正しい方向に修正するのが、後輩のやるべき事じゃないのか!
観いて怒りがこみ上げた!
「生きる方が大変なのだ!」と言い残して自決した阿南陸相。
軍部を暴走を抑えてスムーズに終戦を迎えるための
一種の人身御供であり、
三船敏郎が演じているのでカッコ良く見えてしまうが
確かに死ぬ方が、狡いかもしれない。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
2015年の原田監督版も映画館で観てますが
これはやはり別物としなければ
原田監督に分が悪すぎるでしょう。
何といってもこの映画は
昭和の名優がまだまだ現役バリバリの時代に作られてます。
つまりは実際に戦争を知っている人達や
その空気の残る時代に育った人達がやってる訳で
そこは緊迫感が違う。天皇への思いも違う。
そこはしょうがない。
逆に言えば、
映画の描く昭和二十年七月二十六日から
敗戦日である昭和二十年八月十五日までの空気感を
リアルに感じられると思います。
超有名な映画ですが、そこそこ長いので
午前10時の映画祭の様な機会に映画館で観なければ
これだけ様々な鑑賞手段の増えた時代でも
なかなか手の出ない作品だけに
「午前10時の映画祭」運営の皆様に感謝です。
本当に面白かった!!
@もう一度観るなら?
「一回は映画館で観とか無いとね〜」