METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》
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03月08日 台灣上映
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映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記評論(8)
不思議な彗星の映像から始まるが、これが“種まく者”=(神のような存在)だったのかどうかまではわからない。のび太、ドラえもんたちは神が創りたもうた惑星の一つで夢のような、しかも激しい戦いが起こる“ねじ巻き都市”での貴重な経験をするのだ。
まずは22世紀の福引きハズレ券によって惑星を手に入れたと思い込んだのび太。そこをスネ夫に自慢するための牧場にしようと考えたのだが、馬のパカポコは本来人形なのだ。ついでにみんなの大切な人形、おもちゃにも生命を与えてシムシティのように毎日発展させるゲームを楽しむ。エッグハウスによって生命を持った人形も複製し、彼らはやがて市長を選出、自ら自然に優しいセラミック材を使って建築物をも発展させる。
それだけならシミュレーション・ゲーム感覚で楽しむことで夏休みの自由研究にもなりそうなのだが、運悪く、ニュースにもなっていた脱獄犯・熊虎鬼五郎が野比家に侵入し、どこでもドアを通ってシムシティに潜入するのだった。また、偶然コピー機に触れた鬼五郎が自分のコピー11体を作ってしまう。ジャイアンの見つけた金塊の湖の地図を拾い、彼らは大儲けを企むといったストーリー。
自然破壊と宇宙の創造。金塊の正体は全てをつかさどるかのような“種まく者”。大魔神、大蛇、カブトムシ、戦車と姿を変え、鬼五郎たちを惑星から追放しようとするのだが、のび太たちが徐々にソーラー電池や無公害に気を遣ってくれたため、彼らに自然保護を任せようと気が変わる様子がいい。
宇宙創造の謎、特に火星と地球に有機物を与え、巨大隕石衝突によって火星だけ生命が途絶えた説だとかはとても興味深いものがあった。
もう一つのテーマは人間性善説だったように思う。鬼五郎のコピーの中には“ホクロ”と呼ばれる者がいて、彼が鬼五郎の良心だけを受け継いだかのよう。のび太も絶体絶命のピンチに陥り、しずかは“ホクロ”の良心に気づく。そして、人形にも心が芽生え、見ている子供たちはジャイアンとティラの友情にも涙を誘われるだろう。
こうなってくると市長まで生まれた都市の描写がとても小さく扱われ、サルのおもちゃが命のねじで地球から骸骨、パンダ、小便小僧の像を持ってくることなどエピソードが多すぎる。いいテーマがあるだけに、全体的には雑になってしまったのが残念でした。そんなこんなでしずかちゃんのヌードはもちろんナシ。
「ドラえもん」映画シリーズ第19作。
WOWOWシネマで久し振りの鑑賞。
原作は未読です。
創造主や生命の進化、環境問題など、深いテーマが内包されていたことに驚かされました…。藤子.F.不二夫が子供たちに伝えようとしたことのスケールの大きさに唸りました。
ショックを受けた。
ドラえもんといえば冒険に行ったその先であからさまな悪者や政治思想が違って争いが起き、自国を匂わせる程度で結局メルヘンに包まれてるところが美点だと思っている。
これは家に指名手配犯が忍び込む現代ホラーから始まる。表現方法が違えば立派なサスペンスだ。おもちゃたちが大気汚染に口を出すのもダイレクトすぎる。
しかしのび太くんはかっこいい。
指名手配犯の集団に追われて地面の裂け目をハシゴで渡るだけでもすごいのに、しずかちゃんのスカートが挟まって空中で動けなくなったとき躊躇いなく助けに行く。
その後落ちてしまうのが彼らしく、しずかちゃんがずっとのび太くん気にしてるのが普通でよかった。他のメンバーはのび太くんの生命力過信しすぎだ。ガケに落ちて「無事だといいな」はさすがに無理がある。