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エリザベス ゴールデン・エイジ評論(20)
非常に退屈でした。 前半は結婚、 後半は裏切りと戦争、 などのはなしでした。 冗長な上に説明不足で意味不明でした。 後半の戦争のみ、 多少の見ごたえがありましたが、 それも平凡な範囲に留まりました。 もう少しテンポの良いこうせいにして、 人物や世界情勢などの解説を入れなければ、 誰も理解できません。
そのため、ストーリー性には欠けていて前編の18歳から25歳くらいを描いたエリザベスとの連続性は10年間くらい空いていて、エリザベスの35歳から40歳くらいを描いています。スコットランド女王メアリは既に幽閉されていて、彼女とのバトルもなく、忠臣ウォルシンガムも老年にさしかかり、死にかけています。そんな中でも前作より遥かに成長して、女王としてキャリアを積んで困難にも一人で立ち向かえるエリザベスの姿は賞賛に値するものでした。
とくにアルマダの海戦で迫りくるスペイン艦隊を前に小国の女王として兵を鼓舞する姿は自分はイングランドと共に生き、イングランドのために終始尽くす、という彼女の皆へのメッセージでもあり、一国の君主として理想の姿でした。
・・・でも海戦の見せ場はなく、スコットランドのメアリも自分をあまり主張せず、、、華やかな見せ場がなく、場面は急速に展開。。。
最後のオチが結婚も子供もいないけど人民の母になります、私。
というものだったのでエリザベス個人の人生を描いたものなんだと自分を納得させて帰りました。
「わたくしにだって嵐は起こせます!」
あのシーンに痺れてしまった。
黄金時代を築いた女王。
スペインの無敵艦隊を破った偉業。
ケイト・ブランシェットはまさにはまり役だね。
恋愛を求める人には物足りないだろうけど、懸命に女王としての責務を果たそうとするエリザベス、かっこよかったよ。
強い女として自分の中に深く刻まれています。
ただ、侍女ベスと知的な海賊ローリーを交えた三角関係や、女王暗殺を企む幽閉中のスコットランド王女メアリーなど話を膨らませすぎたせいか、女王がなぜ身も心も国に捧げていったのか、彼女の外交戦略も含めていまひとつ見えてこない。
また、この作品を歴史スペクタルとするなら、最後の見せ場であるスペインの無敵艦隊との海戦シーンは迫力がなさすぎる。
さらにスペイン軍の上陸に備えた兵士たちに向かってエリザベスが馬上からゲキを飛ばすシーンがあるが、ここでも兵士たちの隊列にまったく奥行きがなくショボい。ただ、馬のタテガミの美しさだけに見入るばかりで、なるほど、この作品の取り得は“美”だけか?と思ってしまう。
画面サイズもシネスコではなくビスタでスケール感が物足りない。
しかし、クライマックスの盛り下がりはどうにかならなかったのか。海戦はしょぼく、オーウェンはトロいし嘘臭い活躍ぶり、有名な女王の甲冑演説シーンは従う兵が少なすぎ!(『ブレイブハート』程度の人は集めろよ)