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あかね空評論(6)
映画「あかね空」(浜本正機監督)から。
京の豆腐を題材に、江戸を舞台として展開される人情もの。
物語の前半、京で豆腐作りの修行を積んだ主人公・永吉が
江戸の深川で店を開いた。
当初は、京からの「下りもん」という物珍しさで賑わうが、
江戸の固い豆腐に慣れている町民は、もとの豆腐に戻る。
それを言い表したのが「深川で、この豆腐売るのはホネだね」
もちろん「骨が折れる」という言葉の略だが、
「苦労する」「面倒である」という意味で「不可能」とは違う。
軌道に乗るまで時間がかかるというだけで、
「味」さえしっかりしていれば、いつか受け入れられる、と
プラスの意味で私は解釈している。
誰も歩いたことのない道を、自分を信じて進むことは、
それなりに苦労はつきもの、と割り切っているからこそ、
最後までやり通せるのだと思う。
元大リーグの野茂投手、元Jリーグの三浦カズ選手、
彼らがいたからこそ、若い人たちが安心して旅立てるのだから。
中谷美紀は、、やっぱり綺麗やなあ。胸のすくいいラスト!
取り上げられた設定も演出も派手さを抑えて、小さいながらもしっとりとした上質な作品だった。多少は時代劇らしい大袈裟な演技もあったが、全体としては役者陣は好感がもてた。江戸の町を再現したCGは健闘していたものの、すぐに合成しているのがわかってしまうのはまだまだ邦画の特殊映像の技術不足。
物語は最後はどうなっていくのか、見ている途中で気になった。人情もの時代劇によくあるような、そんなうまい話があるのかという疑問を残してもめでたしめでたしとなってしまうのか、はたまた厳しい現実を突きつけられてそれでも立ち上がろうと努力を続けるところにかすかな希望を見出すのか、私としてはそのどちらかではないかと思っていた。自分としてはこの茶番な結末は必ずしも大好きになれなかったが、こういう結末が好きという人もいるだろうし、それは見ている人の感じ方次第だろう。