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トッツィー評論(15)
この年、ダスティン・ホフマンはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのだがその時のコメントが「女になったことで女の気持ちが分かった」である。この言葉に「トッツィー」が伝えたいメッセージがこもっている。人間はまず初めに「男」と「女」の二種類がいる。これは決して差別ではない。大きくなればなるほどこの差は歴然としてくる。これは生物学上しょうがないことである。だが、それとは関係なく人は男女をそれぞれステレオタイプな型にはめがちである。要するに男と女には別々の役割があるという考えだ。
マイケル・ドーシーはドロシー・マイケルズになることでその問題に直面する。しかし彼は中身は男である。オーディションの役柄の関係上、強い女を演じることになるドロシーは私生活でも男に屈しない女を「演じる」のだ。彼(彼女?)の活躍により、私生活の上でも周りの人々はどんどん変わっていく。もちろん問題はいろいろ起きる(というより問題がいろいろ起きていくのがこの映画の面白いところなのだが)。それでもドロシーという「自分を欺かない女性」を演じ続けるマイケルには滑稽さと同時に哀愁もある。
こんなに笑ったのも久しぶりだが、こんなにしっかりとしたメッセージを持った作品もそうそう無い。人間は男と女の二分化ではないのだ。一人一人がそれぞれ存在している。そんな普段忘れがちなことを思い出させてくれる文句なしに素晴らしい映画だ。
(11年4月22日)
WOWOWの 名作シェアハウス で見たけど、途中からしか見られなかったから、ちゃんと見たいなぁ。。
シェアハウスの住人、今日は成海璃子ちゃんだった。だけど私は松岡まゆちゃん派!!
松岡まゆちゃん好き〜( ´ ▽ ` )ノ
当時のムービースターはスターでなくてはいけない中、この主人公はカッコ悪かったけど演技力が勝って生き残ったのだと。
かっちょえ〜
名前忘れたけど笑
WOWOW入りたい〜( ´ ▽ ` )ノ頑張る!!!
そんな私でもこの作品、面白く感じました。ダスティン・ホフマンの演技がお見事。ストーリーもよくできています。
さらりとした感じのラストシーンがとても良かった。ジェシカ・ラングが素敵です。髪型とか、ダイアナ妃を彷彿とさせます。
評価も高いですね。確かに面白かったけど私的にはそこまでは…世間は女装がお好きなのでしょうか(笑)
テンポのよいストーリーの中で展開されるウェットに富んだセリフの数々からシドニー・ポラックのセンスの良さが伺える。
メッセージ性の強いセリフさえもストーリーの一部として何の違和感も無く組み込まれる。
作品の主題やメッセージをどれだけ違和感無く物語に組み込めるか。
これこそ映画が能動的なメッセージ性を持つかどうか、奥深さが出来るかどうかの分かれ道であると思う。
その業界ではナンバーワンの人気店だとか
大昔だけど一度友人に連れられて行ったことも有るように思う
本作はこのように日本でもタイトルを店名につけられた店ができたほど大ヒットした
なのでトッツィーは日本ではオカマと同義となってしまい、本作自体もそのような映画ではないのかと思ってる人もいるだろう
しかし内容はもちろんそうではなく単に仕事が欲しいが為に女装した売れない役者が巻き起こすドタバタコメディ
決してLGBTを扱っているわけでは無い
とは言え単にコメディでは終わらないのだ
男性にとっては、女性から見た世間とはどのように見えるのか、感じられるものなのかという視点を与えてくれる映画なのだ
女性に取ってはその視点への共感が有るのかも知れない
それが本作を大ヒットに押し上げた理由だろう
魅力的な女性がいる
思わず声をかけ食事に誘う
男性に取ってはそれだけのことが、女性からどう見えるのか、どう感じられるものなのか、コメディとして大笑いさせられながら考えさせられるのだ
ジュリーのお父さんの求愛
病院院長役の老俳優の自宅前での待ち伏せ、部屋に居れて貰うための行動、そして押し倒そうとする行為
腹を抱えて笑っていながら、過去の自分の行動を思い返して冷や汗がでた男性も多いと思う
エンドロールに流れるメインテーマはスティーブン・ビショップが歌っておりこれもまた大ヒットした
曲と演奏はデイブ・グルーシンというジャズフュージョン界では泣く子も黙る大物
ミュージシャンもそうそうたる名前が並ぶ
AORの典型として当時の時代の雰囲気を21世紀の今でもそれを甦らせる力を持っている