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オールド プロット アメリカ 08月27日 2021 台灣上映
オールド・ルーキー プロット アメリカ 01月18日 2003 台灣上映
オールド・ジョイ プロット アメリカ 07月17日 2021 台灣上映
ソルジャー・ボーイ プロット アメリカ 07月15日 1972 台灣上映
マジック・ボーイ プロット アメリカ 08月14日 1982 台灣上映
メッセンジャー・ボーイ プロット ソ連 10月22日 1988 台灣上映
オールド・ボーイ(2003)評論(20)
事の発端も動機も手口も決着も、こんなに不快なのに惹きこまれていく不思議な作りは、監督パクチャヌクの出世作。
復讐譚で、原作は日本。但し加筆されてる為、全く違ったテイストとしての作品になっている。多分邦画では作ることは出来ないと言い切っても良い、中々のえげつない作風に仕上がっている。こういう作品を作り出せる韓国映画界の懐の深さに唯々驚く。内容は違うが米映画の“セヴン”に近い匂いを感じた。人間の根源を深く抉る内容と成っていて、ドスンと爪痕を残すストーリー展開だ。それに映画としての演出のリアルさと、逆に幻影の緻密さとパラノイアのような画作りに怖れすら感じさせられる。具体的には地下鉄車両内の“蟻”は、その足越しのショット等に斬新さと引寄せられる観せ方を、素人目にも解るようにスクリーンからぶつけてくる。
確かに、細かい設定に破綻を匂わせるシーンは散見する。そもそも15年も逢わなかったからといって、娘の顔を忘れる訳はないという荒唐無稽さは否めない。逆に娘は、充分大人になっている父親の顔を幾ら15年経ったとしてもそうそう劇的に変化する訳でもなく、この辺りの映画的お約束的具現化は無理矢理感として意識せざるを得ない。しかしそんな細かい事をピックアップしたところで、凄まじい展開と画力はそのマイナス分を差し引いても余りある評価である。冒頭のおとぼけ顔の主人公が、理不尽に遭う事で顔つきが劇的に変化する様は、俳優の演技力を最大限に引き出した監督の手腕だろう。躊躇無く娘役の女優を脱がし、濡れ場も用意している気概も圧巻だ。これこそ、女優にとっての脱ぐ理由に他ならない。展開上、どうしても女優は裸にならないと作品を彩ることができない“華”なのだ。拉致した原因も、原作よりも此方の方がかなり闇が深い。自尊心を傷付けられる事は、共感性があって初めて心情を理解出来るが、重大な秘密の暴露は、その後の顛末を含めて復讐としての駆動力はより強い。その辺りの改編も映画作品として巧く出来ている。“後催眠”というオカルトティックな要素もギミックとして興味深いし、下世話チックとしてきちんと完成された建付けだ。ラストのどうにでも取れる抱擁も映画ならではのエンディングで、舌を巻くより他はない。
アクションサスペンスムービー、
活タコの踊り食いはスゲー!