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12日の殺人 プロット フランス 03月15日 台灣上映
優しき罪人 プロット 韓国 01月28日 2022 台灣上映
日本人のへそ プロット 日本 03月15日 1977 台灣上映
日本人の勲章 プロット アメリカ 05月05日 1955 台灣上映
優しい嘘 プロット 韓国 06月01日 2015 台灣上映
いとしい人 プロット アメリカ 03月28日 2009 台灣上映
12人の優しい日本人評論(20)
犯罪者になってしまった人の人生を裁くということ。
犯罪者にされたかもしれず、そもそも冤罪かもしれないということもある。
犯罪それ自体を裁くには、それなりの見識が必要である。
その人を許すか許さないか。その行為を許すか許さないか。
裁く人にも裁けるだけの資格はあるのか。
裁かれる立場に立つ可能性はないのか。
見落とされていることはないのか。
あえて隠されている真実はないのか。
その罪はどのくらいの重さなのか。
いろいろ考えると多分、深みにはまってゆくが、本作は軽いコメディ仕立てなので、入りやすいと思う。
SNSの
密室劇ではあるが、数回ほどドアの外に出たり、トイレに行く場面はある。
しかしほぼ室内である。
数時間に及ぶお互いに名前も職業も知らない人同士の議論。
かなり久しぶりの二回目だが、今回は、のめり込むように見てしまった。以前見た時よりもはるかに面白かった。雰囲気は覚えていたが、内容はまったく覚えていなかった。
台詞を全てちゃんと聞き取り、演技もしっかり見たつもりだ。
以下はわたしのメモ
計画殺人 死刑
傷害致死 執行判決付き有罪
正当防衛 無罪
1号 陪審員二回目。体育教師。多数決が好き。演:塩見三省
2号 結婚しているが別居中。被告を有罪にしたがっている男。演:相島一之
3号 上田耕一さん。多分、バーのマスターのような仕事。
4号 初老の男。直感は鋭い。二瓶鮫一
5 中村まりこ。手帳。メモ魔。
6 大河内浩 会社員で忙しい。
7 梶原善 若い!かなりユニークなキャラクター。最初、加害者を無罪にしようとしていたのは、被害者の男を憎んでいたから。被害者と面識はないが、嫉妬していた。
8 山下容莉枝 若い女性。わりとまじめ。
9 村松克巳。歯医者だが、銀行員と偽っている。議論好き。
10 林美智子 人のいいおばさん。鼻血をだす。
11 豊川悦司 弁護士と偽ったが、役者。頭がいい。
12 加藤善博 髭をはやした男。最後に被害者が自殺をしたという意見を述べる。(なんと加藤さん自身も自殺されていた)
守衛 久保晶
ピザの配達人 近藤芳正
内容は、非常におもしろい。ただし、内容は、ほとんどない。議論という名の小競り合いが続くだけ。なのに、おもしろい。
あなたは、こんなアイデアを考えたことは ないだろうか。「暴走族と大工と上品な貴婦人と弁護士が議論したら、さぞおもしろいだろうなあ」と。この映画は、それを具現化したものだ。だから、くだらないのに、おもしろい。
映画の主人公は爆発でもアクションでもない。物語ですらない。人間不在の物語が、いかにドラマチックでも、いかに斬新で意外性に満ちていても、おもしろいはずがない。すなわち、映画の主人公は人間である。この映画は、それを理解させてくれる作品だ。
もちろん、一流の俳優や脚本家が集まったからこそ、奇抜なアイデアが商品として成立したことも、忘れては ならない。
映画史の輝ける金字塔
それを観てからでないと本作の面白さや可笑しみを本当の意味で楽しめないと思います
もしまだでしたら万難を排して、まずそちらをご覧下さい
騙されと思って絶対にそちらから観て下さい
映画遺産そのものですから、それ自体映画好きならマストな作品です
本作は月です
太陽たる12人の怒れる男の燦然たる輝きによって光る作品だからです
シドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」を先に観ていることで
本作はそれどう見事に料理してあるのか
どれほどリスペクトされているのか
表面的な面白さだけではなく、本当の面白さがどこにあるのか
そこを楽しめると思います
本作は1991年の公開
この当時はまだ日本には裁判員裁判の制度はありませんでした
2009年になって、わが国にも陪審員というべき、裁判員制度が始まりました
もしかしたら既に裁判員をされた方もいるかも知れません
自分はまだ裁判員への召集を受けたことはありません
いつか呼び出しが来るかも知れません
その時は、自分も12の怒れる男の誰か、本作の登場人物の誰かになっているかも知れません
本作を見直して、しっかりと「話し合い」をしたいと思います
実際の裁判員がここまでエキサイトすることはないと思うが、後年裁判員制度が発足するにあたってこの映画を見た人もいるのでは。
トヨエツがきゃしゃでつるんとしてて、超きれー。